【東京国立博物館】
総合文化展

 

今年の東博も最後かなぁと思い、先日行ってきました。

今年は、12/24(日)まででした。

閉室の場所が多くあり、いつもより鑑賞できる場所も少なかったです。

 

その中で、ちょっと気になった作品を気づき

※画像は撮影OK作品。作品内容は公式HPなどを参考にしています。


〘本館〙

 

⇩色紙短冊蒔絵歌書箱 水戸徳川家伝来

江戸時代・17世紀 [展示~2023/12/24]

↑蓋表の中央に「左大将家哥合」の題字が記され、明確に用途が知られる冊子箱。

実際に「左大将家哥合」(「六百番歌合」) 4冊が付属している。

梨子地に金・銀・青金の薄肉高蒔絵を主体に色紙や短冊、葵紋を多彩な技法で描いている。細やかさも美しい乙女のトキメキ

 

 

⇩飴売 チャールズ・ワーグマン筆

明治時代・19世紀 [展示~2024/3/3]

↑この展示室で、外国人筆の日本画作品は珍しいなあ~と思って📸!

名前は覚えていなかったものの、こちらの展覧会でみてました ”チャールズ・ワーグマン”。

日本橋高島屋で開催された「発見された日本の風景」展で、他の作品が出品されていました。

 

西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れていた日本の明治時代に、日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱きその様子を描きました。

この作品も、明治時代の日本の日常風景なのでしょうね~。

 

 

重要文化財

七宝富嶽図額 濤川惣助作

明治26年(1893) 

シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局

↑濤川惣助は、並河靖之とともに明治を代表する七宝作家。この額は濤川がシカゴ・コロンブス世界博覧会のため、事務局の依頼によって作ったもので、シカゴの美術館に「絵画」として展示された作品。

 

こちらは、東京国立近代美術館で開催された「重要文化財の秘密」展で出品されていて、印象的だったので覚えています。

今なら、じっくり鑑賞できると思います。絵画ではなく七宝で制作されたこの作品は、”ぼかし”がとても美しいです乙女のトキメキ

 

 

⇩白磁観音立像  初代宮川香山作

明治時代・19世紀 [展示~2024/3/3]

↑初代宮川香山の作品の中でも明治前半までに位置付けられる技巧的な作品。

台座はヨーロッパに由来するレースを用いた技法、小さな香炉は赤絵金彩の技法が用いられている。

手にしている枝や風になびく衣も、注目点目

 

 

⇩雪中群鶏 渡辺省亭筆

明治26年(1893)  [展示~2024/1/21]

シカゴ・コロンブス世界博覧会事務局寄贈

↑荷車や車輪には雪が積もっている。そこに群れ集う鶏たち。

よく見たのですが、いったい何羽いるのでしょうか!?、、、わからない。。

白い雪と鶏たちのグラデーションに恋の矢でした。

 


⇩無我 横山大観筆

明治30年(1897) [展示~2024/1/21]

↑横山大観の若い時の作品であり、代表作。

無表情の子供に、無心の境地を示している。

禅の境地としての根源的な命題である「無」を表現しようとした作品。

 

この内面的なものを表現しようとした着想は、当時はめずらしく、新しい絵画の創造につながっていきました。

 


⇩シャクンタラ姫とドウシャンタ王 佐藤朝山作

大正5年(1916)

↑いつもこの場所に展示されている大作の彫刻は気になりますキョロキョロ

 

佐藤朝山は宮彫師の家に生まれ、幼少時より木彫に親しんでおり、若くして高村光雲の高弟・山崎朝雲に弟子入り、院展を中心に活躍する。

この作品は、王と王女の恋物語であるインドの説話を題材にしたもので、容貌などはインド彫刻を意識しています。

 

 

⇩龍頭観音像 佐藤朝山作

昭和時代・20世紀

↑上の作品と同様、佐藤朝山作。

この像は飛鳥時代彫刻の傑作である法隆寺の救世観音像をモデルにしている。

雲をなびかせて駆ける龍と組み合わせ、とても派手!?な色彩です。

 

 

閉室が多かったため、作品は少なったですが、かえってゆっくりできましたウインク

東京国立博物館は、来年、1/2(火) から開館🎍

新春恒例の「博物館で初もうで」もあるので、またどこかで行こうと思います🐉

 

(2023/12 撮影)