【日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール】
高野光正コレクション
「発見された日本の風景」
会期:2023年8月17日(木)~9月3日(日)
行ってきました
現在、”日本橋高島屋S.C.”で開催中です。
タイトルの通り、高野光正のコレクション作品です。
高野光正氏は1939年、名古屋市生まれの実業家。
光正氏はニューヨークで鹿子木孟郎の「上野不忍池」を落札したことをきっかけに、日本人作家の情報を現地の知人から入手しつつ作品を蒐集。アメリカから英国に移しても蒐集を続ける。
現在約700点のコレクションはほぼ全てロンドンやアメリカで入手し、日本への里帰りを果たした作品です。
日本の近代の始まりである「明治」。
日本は西洋諸国からさまざまな文物や人々を迎え入れてきました。
日本人の画家たちは、西洋人から新しい技法を学び、自分たちの国の風景や暮らしを描き、日本を訪れた外国人画家たちは、西洋とは異なる日本の文化や自然に興味を抱きその様子を描きました。
これらの作品の多くは外国人により海外に渡り、長年眠っていました。
今回の展覧会では、コレクター高野光正氏が半生をかけて海外で収集し、日本へ里帰りを果たしたものです。
今では失われてしまった明治の日本の貴重な姿が残されています。
西洋人たちが驚きとともに発見した日本、また日本人が再発見した美しい日本が描かれています。
※画像は、撮影のため”チラシ”と”入口付近”のものです。
チラシの画像は、かなり暗めに写っているので、なかなか伝わりませんが、実際の色はもう少し明るいです。。
”吉田博”や”満谷国四郎”、”小林清親”の作品も並んでいます。
今回の注目は、幻の画家J. Kasagiこと”笠木治郎吉(かさぎ じろきち)”。
横浜で土産物の水彩画を描いていた笠木治郎吉は、ほとんど無名の画家でしたが、本コレクションが公開されると強烈な個性が話題に。油彩のような彩色、緻密な描き込みなどに注目です
⇩笠木治郎吉《提灯屋の店先》水彩/紙
↑今回のメインビジュアル
ほとんどの画家の名前を知りませんでしたが、この時代の日本の日常風景を美しく描き、日本の魅力に気づいた海外の人たちがこの時代にいて、その作品を一生懸命に蒐集し残してきた”高野光正”氏に、興味がわきました。
今までも、高野光正のコレクション展は、京都国立近代美術館や、昨年には、府中市美術館でも展覧会が行われました。
府中美術館の時に行くことができなかったので、今回鑑賞できてよかったです。
東京の後、大阪に巡回。
開催期間が短いので、ご注意を。ぜひ。
巡回展
日本橋店
会期:2023年8月17日(木)→9月3日(日)
会場:日本橋高島屋S.C. 本館8階ホール
大阪店
会期:2023年9月6日(水)→25日(月)
会場:大阪高島屋 7階グランドホール
↓入場料や優待は、こちらの公式サイトで。
(2023/8 撮影)