寒い寒いと云っても春は確実に近づいている。
心なしか木々の芽も幾分ふくらんで来たように見える。
曹洞宗大本山総持寺の北海道別院法源寺 8代目住職 金澤貫道老師が100歳で世を去った。
お通夜の席で遺言が披露されていた。
「春風に雪が落ち」が最後の言だったという。
さすが禅宗のお坊さんの臨終の句だと感心した。
20人もの僧侶が居並んでの読経も迫力があり滅多にない経験をさせてもらった。
普通一般の葬儀とは全然異なっているのだ。
御説教も30分以上に及びスティーブ・ジョブスと禅の関係、道元禅師との精神的関わりなど多方面に亘って禅の精神を語っていた。
世界を駆け巡る禅宗の教戒師による異例の御説教であった。
有難いことではある。