健康しか取り柄のなかった私

  癌になるなんて考えもしなかった


  いや、むしろなるはずがないって

    自信さえありました


     そんな私がなぜ?

   一番の原因は仕事のストレス


   毎日仕事に行くのが苦痛

     夢にうなされる

   辛くて泣く日も多々あり

  もう鬱になる一歩手前でした


    逃げるという選択肢が

      私にはなかった


   病気になるまではがんばろう

   まだ大丈夫、まだ大丈夫…


      ストレスで

   ホルモンバランスを崩して

   子宮が悲鳴をあげ始めました


     心だけじゃなく

      体も辛い

  そこに家庭でのストレスも重なる


  なんなら病気になればいいんだ

    そうすれば逃げられる

     誰も私を責めない


        そう

   私には〈理由〉が必要でした


  病気になれば仕事を辞めれて

   家族も私を労ってくれるだろう


    病気だから仕方ない

   みんなそう思ってくれる


   そう思わないといけないほど

   我慢の限界を超えていました


      ストレスは

   心も体も蝕んでいきました


  自分で自分を攻撃してたんです


  私はなるべくしてなったんです