今、9歳の娘は、2、3歳の頃から、

風邪をひいていないのに、鼻がムズムズしたり、

軽く咳をしたり、頭痛がすることがよくありました。

 

その理由がずっと分からなかったのですが、

6歳の時、「遅発性アレルギー」であることが判明。

 

遅発性アレルギーとは、食べた直後にすぐに症状が出る

「即時型」の食物アレルギーではなく、食後、数時間から

数日経って、症状が現れるもの。その症状も「なんとなく

体調が悪い」と感じるものです。

 

検査の結果、娘は小麦、卵、乳製品で高い数値を示しました。

 

娘は離乳食を始めた頃から、お米が嫌いで、

代わりに、うどん、パン、パスタ、ラーメンを

主食代わりに食べていました。

 

でも、小麦粉がNGなので、上記のものは一切

食べられなくなりました。

 

6歳の娘は理解できるだろうか?と心配したのですが、

実際に数値で現れているデータを見せると、娘は納得し、

また、鼻がムズムズしたり、咳が出たり、頭痛が嫌だったようで、

「食べない」ことをがんばることになりました。

 

ーーー

 

遅発性アレルギーは一度発症すると、

回復には数年は必要、とのことで、

つまりは、その間は、小麦粉等は

口にできない、ということです。

 

私の心理としては、

「娘がかわいそう」が一番大きかったです。

 

でも、昨日、ある米粉を使った料理の講習会に参加し、

その主催の方から、次のような言葉を聞きました。

 

「小麦粉のアレルギーがあるから、

 小麦粉でないもの、例えば、米粉や大豆粉に目がいく。

 それって、世界が広がるってことですよね」

 

ーーー

 

この言葉に、「あ!」と声が出ました。

 

「今までに知らなかった世界を知れる」

 

ことは、私にとってテンションが上がるくらい、

大好きなことであり、

「米粉や大豆粉を使った新しい料理の世界」に

すでに、足をふみいれていたんだなーとしみじみ思いました。

 

ーーー

 

そして、娘のことを冷静に見ると、

 

・小麦粉が食べられないことをたまに悲しむ

 

けど、ほとんどの日は、

 

・代わりの米粉パンや大豆粉ケーキの美味しさを

 知って、喜んで食べている

 

勝手に、「娘、かわいそう」との枠にはめて、

ごめんね。

 

気がついた今日から、

米粉を使う料理への気持ちが変わり、

よりおいしくなるかな、と思っています