『結局…体洗うのしかできなかった…』
温泉屋のお婆さんと口論していたら30分かかってしまい、お風呂に入ると同時にレイが上がってしまったので大急ぎで体を洗って出てきたのだ。
全く…ちょっとくらい待っててくれてもいいのに。
『まぁまぁっそんなひねくれた顔すんなって!お詫びにこれ、やるからさ♪』
と言って、レイは僕にイチゴ牛乳をくれた。
物で釣ろうなんて…
そんな子供じゃないんだから許すわけ…美味しいです。
『イチゴ牛乳はやっぱり美味しいなぁ♪』
『おー良かった良かった♪』
ギルドの宿舎に戻ってきて、任務を終えて帰ってきたラグナさん達と出会った。
『お?ラグナさんじゃないか?おーいラグナさーん!!』
『お?おぉお前らっ!丁度いいとこに来た♪』
丁度いいところ??
何か話しでもあるのだろうか?
『急な話で悪いんだが、お前ら俺達とクルーを組まないか!』
『えっ!ラグナさんもうクルー組めるんですか!?』
クルーというのは、コミュニティのようなもので、クルーマスターを中心に最大40人近くのメンバーで構成される。
クルーを組むのに必須の条件は、
・マスターも含め、初期メンバーが6人以上であること
・マスターは上級冒険者~中級冒険者まで
・クルー立ち上げ費用として、40万ルビをギルドに納入する事
・クルーホームを建てる場合には、さらに20万ルビの納金をする事
となっている。
クルーホームというのは、文字通りクルーが集まって生活できる場所だ。
最初にクルーエンブレムを体に宿すのだが、その紋章に転移の魔法を込める。
移動したいと思うだけでホームにワープできるのだ。
亜空間に建物を作るので、景色、天候、家の模様、広さ、形なども思いのまま、しかも敵や盗賊に入られる心配もないしわざわざ指定の町まで戻る必要もない。
おまけに1度行った町なら何処へでも転移できるっていうんだから、プラス20万なんて安い方だ。
だから、大抵のクルーはホームの分までお金を貯めてから作る。
『もちろん、既に60万ルビは納入済だ!あとはお前らが入るか入らないかの選択をするだけだぜ♪』
『俺は賛成だけど、ハルは?』
『ラグナさん達には助けられてばかりだし、これで人数が足りて恩が返せるなら異論は無いよ♪』
『よっしゃ!じゃあ明日ギルドの受付前に集合な!あ、あとお前らの仲間のエルフの女の子も誘ってあるぜ♪』
さすがラグナさん、色んなことに気が利くなぁ。
でも、クルーかぁ…仲間で同じ場所に住めるってなんかいいなぁ♪
明日がすごく楽しみだ♪