タイガーマスク最終回 | ダイス・クエイドのブログ

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書きたいことを、書きたい時に書いていく予定です。

もしこれからアニメを観ようと思っている方は、これから先読まないことをお勧めします。

下手な文章ですが、ラストがわかってしまうと思いますので…。






昔のアニメ『タイガーマスク』、昨年からDVDを借り続けて、昨日ようやく最終回である第105話を観終えました。

まだ衛星放送も無い頃、夕方の再放送(or再々放送)で観ていたのですが、昔のことであることに加え、当時は、近所を夕方まで駆け回って遊びまくっていた子供時代。毎回途切れなく放送を観ていたわけではなかったせいか、



ひたすら虎の穴のプロレスラーと死闘を繰り広げ、孤児達のいるちびっこハウスを支援しているストーリー



という程度の認識しかなかったのですが、全話通して観ると、当時(昭和40年代)の社会問題であった、公害問題、自動車事故の多発(交通戦争なんて呼ばれていた)、医療の地域格差等についても扱っていて、非常に骨太な印象のあるアニメでした。



最終回は虎の穴のボスにして最後のレスラー、タイガー・ザ・グレートとの死闘。

タイガー・ザ・グレートの反則技を間一髪で避けた際に、マスクが脱げてしまい、素顔になってしまった伊達直人。虎の穴からもらったものを返して、伊達直人に返るのだと、彼をリングの上で殺すことさえも狙っていたタイガー・ザ・グレート以上の反則技を繰り出して、ついにタイガー・ザ・グレートを倒します。

試合が終わると、マスクを手にリングから走り去る伊達直人。



同じ虎の穴出身で、後輩ともいえる高岡拳太郎はジャイアント馬場を通して、伊達直人からマスクを渡されます。言伝は何もなかったものの、そのマスクに託された思いを正確に、しっかり受け止めて決意を新たにする高岡拳太郎。


そして伊達直人の姿は空港に。

ちびっこハウスの孤児達に、タイガーマスクであるという正体をずっと隠し続けてきたことへの思い。

「長いこと俺は子供達を欺いてきた。でもルリ子さんならきっとわかってくれるだろう」

そのルリ子は空を見上げて

「わかるわ。わかりますとも。子供達だって経緯を話せばきっとわかってくれるわ。直人さんが身を以て孤児達の正しく生きる厳しさを教えてくれたのですもの。そして真実がわかれば、よりいっそう勇気とファイトを出して生きていくわ」

場面は再び空港へ。搭乗機へのタラップを上る伊達直人

「俺はグレート(タイガー・ザ・グレート)を倒すために反則で立ち向かった。だが子供達にはわかってもらえると思う。俺の命がけのファイト。悪に立ち向かう人間の勇気をきっとわかってくれたと思う」


機内の窓から外を眺めて、ちびっこハウスの孤児達の未来に思いを馳せる伊達直人

「俺が帰ってくる頃は、子供達は必ず正しい心で成長していてくれるに違いない」

そして伊達直人は、機上の人となり、日本を去っていきます。



終わり方としては、賛否両論あると思いますが、とってつけたようなハッピーエンドではなく、かといって極端な悲しい結末にするわけでもなく、伊達直人の思いを訴えかける、無理がない、なおかつ観ている者に強い印象を残すラストだったというのが個人的な感想です。



観終えた後は、これまでの話を頭の中で再生しながら、ボンヤリとしていました。



今のアニメも好きですが、このような昔の熱いアニメ。やはり魅力があって良いものですね。