7月に自転車仲間と予定している富士山一周ライドの下見に行ってきました。
私の富士山一周は昨年の5月に走って以来となります。


コースの取り方は千差万別ですが、今回は富士山麓の宝石にたとえられる?富士五湖めぐりをテーマにしてみました。

走ったコースとプロフィールマップを表示する

 

大人数で行く本番を前にした事前のサーベイなので、コースの難易度に加えて電車の乗り換えや昼食場所の選定なども大事な要素です。

で、さっそく問題になったのは電車の乗り換えです。
千葉方面から起点である御殿場まで電車で行く場合は、JRか小田急を使います。
経費の面から今回はJRを利用しましたが、JR東日本の東海道線からJR東海の御殿場線に乗り換えるため、通しの切符を買わない限り、終点の御殿場駅でどうしても清算が生じます。
 

気軽に使えるスイカは会社をまたぐ使用はできないので精算窓口には長蛇の列ができていました。
大人数で利用する場合は要注意です。

 

 御殿場駅前ですが、駅前にコンビニはありませんでした

さて、コースの報告に移ります。
今回は、私の他に28歳と頼もしい若手のinさんとベテランfjkさんが同行してくれました。
とくにfjkさんは前日にも輪行ツーリングをしており、2日連続の出撃です。恐れ入ります。

 

御殿場駅前で記念撮影をした後にすぐに出発しました。(9:05)
一周の向きは反時計回りです。富士山と富士五湖が間近に見られるって理由から反時計回りに走りました。

最初の目的地は篭坂峠です。
 

御殿場駅から一貫した上り勾配が続きます。
朝の動き始めからの上りはたいした勾配ではなくても身体に堪えます。
駅前にコンビニがないので、走り始めて最初に左側にあったローソンに補給のために立ち寄りました。
この後コンビニは篭坂峠の上り始めまで数ヶ所あるので心強いです。

 

 走り始めておよそ30分。車道左側のコンビニは篭坂峠まででココが最後です

道の駅すばしりを過ぎるといよいよ篭坂峠の本格的な上りが始まります。
勾配はそれほど強くはなく自分のペースを作れれば比較的楽に上がれます。
この峠の上りよりも駅からの上りの方が身体が慣れていない分疲れました。最初が肝心ですね。

 

 道の駅すばしりを過ぎると篭坂峠への上りが本格化します

 篭坂峠直前の様子です

篭坂峠は車の往来が激しく、あまりゆっくりしていられる場所ではないので早々に山中湖へ向けて下りました。
湖に到着したら普通は左折するところを右折して湖の北岸に付けられたサイクリングコースを走りました。

 

 山中湖北岸のサイクリングコースを走りました

お天気ならデッカイ富士山が湖面に映るところですが、今日はあいにくの曇天です。雲の隙間からわずかに頂上付近が顔を出してくれましたが、山梨県側の斜面には意外にたくさんの残雪があります。
サイクリングコースは所々段差があって走りづらいので、並行して走る車道に適当に乗り換えながら進みました。

 

 ほんの少しだけ姿を見せてくれた富士山

山中湖を過ぎれば国道139号線(旧鎌倉往還)を河口湖をめざします。
途中、富士吉田の市街地では慢性的な渋滞にはまりました。ここしか道がないので仕方ないですが何とかならないかな。

 

ふと左手を見ると大きな神社が目に入りました。
富士浅間神社です。広々とした杜に囲まれたかなり大きなお社でした。
今回は時間の関係で立ち寄りませんでしたが、本番ライドでは安全祈願のためにも立ち寄ってみたい場所です。

 

お次は河口湖北岸のサイクリングです。
コースを少し短縮して河口湖大橋から北岸道路(湖北ビューライン)を走りましたが、トンネルを避けて湖沿いに付けられた旧道をたどりました。
北岸は南岸に比べて人気(ひとけ)がなくて湖の静かな雰囲気を味わうことができるので本番の時にも走ってみたいです。

 

 河口湖も西側は静かな雰囲気を保ってくれています

三番目の訪問地である西湖へは急な上り坂で始まります。
五湖の中で一番標高の低い河口湖からの移動なので仕方ないですね。
坂を越えてしばらくで西湖北岸に到着。


その昔、私がはじめてカヌーの手ほどきを受けたのも西湖でした。湖畔にはオートキャンプ場なども充実していますが、昔は湖畔で自由にキャンプができた記憶があります。
また、近くにある十二ヶ岳の岩場にもクライミングでよく通ったなあ。私にとって西湖は一番身近な湖です。

 

 西湖北岸を快調に走りました

四番目の湖である精進湖は湖岸につけられた道路を一周しました。
小さな湖なので容易に一周できます。湖畔には釣り客がたくさん釣り糸を垂らしていました。

 

 小さな精進湖ですが釣り客で賑わっていました

最後の本栖湖のそばには本日の昼食場所である食事処「松風」さんがあります。
ここの鹿カレーは隠れた名物料理というので立ち寄ってみた次第です。

さっそく鹿カレーセット(1,000円)を注文しました。
 

運ばれてきた鹿カレーですが、カレーの他に鹿肉のロースト、鹿肉の燻製、鹿肉の竜田揚げが付いています。
おおー!結構豪華に見えます。

さて、まずはカレーを一口。
ルウは明らかなトマトベースで酸味とスパイスも効いていて少々辛めながら旨いです。
鹿肉はやや固めですが、かみ応えがあり臭みも気になりませんでした。

 

 松風さんの鹿カレーセット

ローストされた鹿肉は薬味のショウガと醤油風たれでいただきますが、これが美味しかった。
恐れていた固さはまったくなくてやわらかくて美味しいです。
同じく鹿肉の燻製と竜田揚げも上品な味付けでGoodでした。
これだけついてきて1,000円ならアリですよね。

 

帰宅してからネットで調べたら、「松風」さんは山梨県ジビエ活用協議会で狩猟の獲物を活用する第一人者とか。
私が住んでいる千葉県も鳥獣害には悩まされていますが、山梨県も鹿の食害は相当なものらしいです。
管理捕獲によって捕獲された何百頭もの鹿の有効利用としてのシビエ料理。
なるほどなあ、と感じ入った次第でした。
本番の一周ライドでも立ち寄ってみたいお食事処でした。

 

本栖湖畔で満腹になったら湖畔一周ライドはやる気が失せてしまいました。
って、距離が長いから最初からやる気なかったんですが・・。(笑)
時間が押していたこともありますが。
ということで本栖湖に立ち寄ったという証拠写真だけ撮って先を急ぎました。

 

 本栖湖の入口で写真だけ撮りました。次回は一周したいな

ここからのコースは、国道139号線を単純に南下する当初案をやめてinさんが先週走ってきた県道71号、72号線をつないで走るルートに変更しました。
これが正解で、富士山麓ののびやかな牧歌的風景が展開する気持ちの良いコースでした。
inさんが力説するだけありました。

 

 お天気が良ければ牧歌的な風景が魅力的なエリアです

 県道72号線もとても走りやすい道路でした

こんなに下ってもいいんだろうか?
って心配になるくらい下りきってからは、心配したとおりの上り返しが待っていました。
御殿場に帰着するための最後の難関(ちょっと大げさ?)である「こどもの国」の大上りです。
勾配はそれほど強くはないのですが、100km以上走ってからの長いダラダラ上りは疲れた身体に結構こたえました。

 

 こどもの国への最後の上りで3人ともヘロヘロでした

さすがに3人とも疲労困憊で、こどもの国入口ゲートで思わず座り込んでしまいました。
長い上りをこなしてきたご褒美かどうか、今までで一番大きく富士山が顔を出してくれました。
やっぱり富士山一周にはご本人の姿がなければガッカリですよね。

 

 こどもの国入口ゲートから眺めた控えめな?富士山です

このあとサファリパークまでは小さなアップダウンがありましたが、大きな上りはこれでおしまいです。
御殿場まで下り基調の快適なダウンヒルを楽しみました。10%超の下りもあり逆コース(時計回り)をとらなくて本当に良かったです。

 

 北海道の風景を思わせる雄大な雰囲気が広がります

裾野市から御殿場市に向かう山麓道路はまるで北海道にいるような広々とした斜面が広がっています。
富士山の山麓は場所場所で様々な表情を見せてくれ、その土地ならではの土地利用の仕方がされているんだなあと感心しました。

 

 ようやく御殿場市に戻ってきましたー!

最後までなだらかな下り道を走りきって無事にスタート地点である御殿場駅に到着しました。(16:41)
時刻は17時少し前。千葉まで帰るには3時間以上の時間を要すので本番でも17時までには戻っておきたいところです。
いやー、今回は疲れました。

 

【感想】
二人の同行者を得ての事前サーベイでした。一人じゃくなくて良かったです。
とくに後半風よけで先頭をずっとキープしてくれたinさんには感謝します。
走って感じたことは、千葉から日帰りだと往復で6時間強の移動時間がかかるので、長い距離は避けた方が良いということです。
今回は富士五湖にこだわったので130kmを超えてしまいましたが、できれば110km前後におさえて余裕をもって走りたいと感じました。
併せて浅間神社などの文化遺産にも少しでも触れることができれば言うことないのですが・・。

 

GPSログ解析

開始日時 2013/06/09 09:05:56 終了日時 2013/06/09 16:41:08
水平距離 132.16km 沿面距離 132.41km
経過時間 7時間35分12秒 移動時間 5時間49分17秒
全体平均速度 17.5km/h 移動平均速度 22.7km/h
最高速度 51.2km/h 昇降量合計 3365m
総上昇量 1683m 総下降量 1682m
最高高度 1117m 最低高度 460m