行楽シーズンの3連休だというのに、先週に続き台風の来襲で沖縄や九州、四国を中心に大荒れの天候となっています。
幸い、東日本は連休前半はおおむね好天に恵まれたようですね。
私はというと昨年8月以来の那須の山々を半日限定で楽しんできました。
早朝に出発して11時前には下山しなければならないので、あまり遠くまで足をのばすわけにはいきません。
したがって、朝日岳から三斗小屋温泉を結ぶお手軽なラインを中心に歩いてきました。
宿を出た時、未明の空はどんよりとした曇り空でした。
前日の11日は雲一つない快晴だったのに・・・
しかし、車の高度がどんどん上がるにつれて雲が薄くなり、大丸温泉を過ぎる頃ついに雲海の上に飛び出しました。
今日は駐車場が一杯で駐車できないことを予想して、出発地点の峠の茶屋駐車場まではカミさんに車で送ってもらいましたが、この読みは大正解でした。
午前6時前なのに駐車場はすでに満車で1台も駐車できません。
こちらは車から降りるだけなのでスムーズに出発準備に入れます。
ちょうど日の出の時間にあたり、まわりの空がみるみる黄金色に変わっていく様は本当にすばらしかった。
関東平野をびっしりと覆い尽くした雲海が朝日に輝いて美しいです。
さあ、今日はあんまり時間がないのでさっそく出発します。
歩きなれた道を峰の茶屋のコルに向かいます。
剣が峰がだんだん近づいて、その奥にそびえる朝日岳が両翼を広げたような美しい山容で迎えると峰の茶屋のコルです。
いつもは風が強い峰の茶屋も今日は無風に近く穏やかに迎えてくれました。
剣が峰のトラバース道を振り返れば眼下に殺生石の噴煙と関東平野いっぱいに広がる雲海が朝日に輝いて見えます。
ハイキングに来て良かったと思える瞬間ですね。
やがて朝日岳への稜線に立ち、目を転ずれば男鹿岳から大佐飛山にかけての男鹿山塊の向こうに奥日光から尾瀬・燧岳にかけての山々がくっきりと姿を見せてくれていました。
遠く奥日光から尾瀬・燧岳まで連なって見えます。
朝日岳の山頂からは眼前の茶臼岳をはじめ、北に三本槍岳、赤崩山、遠く磐梯山、吾妻連峰まではっきりと見渡せます。
標高1,900mに満たない山でありながら、広大な眺望が得られるこの山が私は大好きです。
磐梯山から吾妻連峰にかけての稜線もくっきり見えました。
さて、朝日岳から熊見曽根を経て隠居倉にかけての稜線歩きが本日のメインコースです。
森林限界を超えているので展望は申し分ありません。
どこを見渡しても山、山、山、です。
熊見曽根からはぐっと人の気配が少なくなります。
理由は、ほとんどのハイカーは朝日岳の次に那須連峰の最高峰である三本槍岳を目指すから。
おかげで熊見曽根から隠居倉にかけての稜線歩きはとても静かな雰囲気を楽しめます。
それにしても今日は見晴らしが利きます。
遠く飯豊連峰までくっきりと眺められるなんて滅多にないなあ。稜線の残雪まで見えるぞ!
遠く飯豊連峰まで見渡せました
隠居倉から来た道を振り返ると、剣が峰から朝日岳にかけてのとんがった稜線が格好よく見えます。
隠居倉から三斗小屋温泉までは急な下りが続きます。
道もあまり良くないので集中力を切らさず慎重に下りました。
源泉の噴気が見えてきたら三斗小屋温泉も近いです。温泉神社を経て2軒ある三斗小屋の湯を通過。
登山客は出発した後なので、2軒ともひっそりとしていました。
コースの前半は展望のハイキングでしたが、コース後半はしっとりとした樹林帯を歩く道が続きます。
紅葉は今が旬でしょうか。
黄色中心で時々赤が混じるといった感じの道でした。
那須で紅葉の名所といえば姥ヶ平ですが、あそこはすでにピークを過ぎているので今回はパスして直接峰の茶屋のコルに戻りました。
コルに立つと多くのハイカーで賑わっていました。
時間が許せば茶臼岳にも登りたいところですが、約束の時間が近づいているのでそのまま下山の途につきました。
山麓は大渋滞とのことで、迎えの車は峠の茶屋駐車場まで上がって来れないので、帰りは大丸温泉まで歩く羽目に。
そのおかげで周辺の紅葉を堪能できましたが・・。
5時間足らずのハイキングでしたが展望と紅葉に恵まれた楽しい一時を過ごすことができました。




















