まだ梅雨明け前だというのに、この暑さは何なんだ!
年々暑さが前倒しになってくる気がしますが、「気」だけではなく「事実」なんでしょうね。
さすがに日帰りの低山ハイキングを楽しむ気がおきず、仲間をさそって表丹沢にある小さな沢に入りました。
沢の名前は葛葉川。
昔からたくさんの溯行者を迎えている人気の沢です。
かくいう私も若い頃訪れたことがあります。
古い山日記によれば1985年8月のことでした。
23年後の沢はどのように変貌しているのか、ちょっと興味がありました。
小さな沢でも、流れに足をつければひんやりと冷たさが伝わってきて弛緩した気持ちがぴりっとします。
沢中をつたわる空気も天然クーラーで暑さ知らず。
溯行を開始した途端に沢登りの虜(とりこ)になってしまいますね。
葛葉川は2,3mから高くても10mどまりの小滝が連続して懸かり私たち溯行者を飽きさせません。
どの沢にも途中にゴーロ帯の中間部があり、ちょっと緊張感から解放されるものですが、この沢は最初から最後まで小さな滝の連続でした。
前回はザイル使用で乗り越えた板立ノ滝でしたが、今回は見た瞬間「だめだこりゃ」ということでおとなしく左岸側から高巻きました。
若い頃って無謀だったんですよね。(笑)

さて、沢登りで以前と一番変わった点は、足回りでしょうか。
「地下足袋にわらじ」が定番スタイルでしたが、今ではフェルト底の渓流シューズが主流です。
同行のHINAさん愛用のファイブテン社の「キャニオニヤ」(右の写真上)がなんとも羨ましかったです。(これは今日本ではほとんどお目にかかれません。)
私はといえば、モンベル社のサワシューズロング(写真の下側の黒いシューズ)
行きつけのショップのお勧めで、今回はじめて履いてみましたが、内部が先割れの足袋仕様になっていて指先に力が入れやすくなっていることと、ヒモがわらじのように締められることで足と靴の一体感が増すように感じられました。
値段(6,600円)もリーズナブルでGoodでした。

葛葉川の実質的な溯行時間は2時間あまり。
短い沢のお返しに尾根まで上がる踏み跡は急峻でした。
やっとのことで三ノ塔尾根に立ちました。尾根からは三ノ塔を経てヤビツまでミニ縦走を楽しみながら帰途につきました。

