何年経っても地形図を読みこなすのは難しいものです。

沢登りや道のない山に入るときは真面目に地形図とにらめっこすることも多いのですが、そうでなければ地形図そのものを出すこともほとんどありません。
かといって、地形図を忘れたりすると途端に不安感に襲われてしまうから不思議なものですね。

 

雪山などでは必携の地形図。
その地形図とコンパスを使いこなすトレーニング山行を那須連峰で行いました。
講師はなんと!ワタシ😅
したがって練習内容の程度は知れたものです。(笑)

紅葉が最盛期を迎えた那須の山々でしたが、あいにくの靄(もや)と山頂部の上に居座る憎らしい雲のおかげで、日に映える美しい紅葉を期待した身にはガッカリの一日でした。
 

しかし、目的は新人歓迎(なんと37歳の掘り出し物!)と地図読みですからあまり文句は言えません。

さて、地図読みの方は、コンパスとの併用による現在地の位置出し、進む方向の線出しは皆さん合格でした。
ただ、地図読み技術はそれだけではありません。

地形図はさまざまな情報の宝庫です。
那須岳周辺には噴気孔など珍しい記号の数々、ロープウェイやリフトの架線記号、植生記号の多様さ、河川や沢筋、尾根筋の形状などなど、地形図独特の面白さが詰まっています。

 


植生一つとっても、広葉樹、針葉樹、笹原、ハイマツ帯と非常に変化に富んだ植生をもつ那須連峰です。
地図上の植生記号などで、自分のいる位置の推定がある程度可能なこともわかってもらえれば良かったと反省しています。

コンパスを使った単なる位置出しでは味わえない面白さを実感してもらいたかったのですが・・。
 

次回、もし機会があればその方向で準備したいと思っています。
そのあたりの時間が足りなくて中途半端なトレーニングになってしまったのはちょっぴり残念。

ついでにハンディGPSの代表的な使用方法を紹介しましたが、これは使えますね。
2万円しない値段で、命拾いする可能性を秘めたツールだと改めて確信しました。