会の主力メンバーはすでに2日からアイゼンクライミングトレをやっている。
リハビリ主体のワタシは静けさをもとめて中央沿線の低山に富士を眺めに行ってきた。
今回のコースは九鬼山に登り、さらに札金峠~馬立山~御前岩~神楽山と北上するもの。富士を背にしての歩きはもったいないが、午前中の光線のいい時間帯に九鬼山で写真を撮りたかったのでやむを得ない。
富士急線禾生駅を下り立ったのは8:44。女性の駅員さんから「山は雪が深いので気をつけてね!アイゼン要るわよ!」とアドバイスをいただく。
いやー、たしかに雪がある。まるで雪国かと思わせるほどの雪が道路にも積もっている。気温はマイナス6℃。身も心もしゃんとなるような山麓の朝だ。
今日は一人なので気楽なものである。適当に休みながら雪道を登っていく。積雪は20~30cmというところか。九鬼山が近づくにつれて急坂になるがなんとか登りきる。
着いたところが富士見平。その名のとおり富士の絶景が見渡せる。頂上はここから一投足だが、あいにく山頂からは樹木がじゃまして富士の展望はない。そのかわり北面の大菩薩方面の山々が雪をかぶって美しく連なっていた。
まだ三が日なので登山者も少ない。頂上では単独行の一人だけ。
先が長いので早々に出発する。山頂からは北に雪の斜面を急降下する。ひとしきり下ると今度は九鬼山北面を戻り気味にトラバースしながら札金峠をめざす。途中雪崩っぽいトラバースもありちょっといやらしかった。誰もいないところで斜面を滑落したりしたら情けないから慎重に下る。(^^;
このあたり熊の親子が何度も出没したらしく警告板がいたるところに置いてあった。さすがにもう冬眠してるよね。
札金峠からは馬立山に登り返す。ここから菊花山分岐までは初めてのコースだ。誰にも会わずに雪の尾根筋をトレースするのは楽しいが、ちょっと不安げで寂しい気もする。そんな気分になったとき、前方から2人連れの登山者が現れてなんだかほっとした。(^^;


