昨年の10月以来クライミングから遠ざかっていると、おいそれとは復帰できないものである。
まだ肩も坐骨も痛みが引かない中でおそるおそる可動領域を広げてみる。
前週の広沢寺弁天岩では基本的な三点支持と足先での立ち込み、それに懸垂下降を復習する。
そして、今回の三ツ峠でのテーマは簡単なピッチでのリードとやや歯ごたえのあるピッチでの安定したフォロー。
とにかくロープとパートナーとお友達になること。
ダブルロープ(ドッペル)でのリードクライミングは7ヶ月以上も遠ざかっているので、不安ばかりが先行する一日だった。
それでも、一日中顔を出してくれた富士山に励まされ、またリハビリ仲間の錦さんやMIKIさん達に助けられての楽しいクライミングだった。
中央カンテでは最初の易しい2ピッチのリードをやらせてもらう。
ロープの流れはまずまずだ。
後半の3,4ピッチはMIKIさんにバトンタッチしてフォローにまわる。
久しぶりの中央カンテのクラックにちょっぴり緊張。でもなんとか登りきる。
後半は権兵衛チムニーで遊ぶ。
ここは2回目だが、前回は割と楽に登れたので今回も、と思い錦さんリードのあとフォローさせてもらう。
ところが、全然思うように登れない。
フォローなのにA0を使ってしまう。うーん、情けないなあ。
やっぱりまだまだである。
錦さんからは「チムニーはふだんあまりやらないスタイルだから仕方ないですよ」と慰められる。ラストのMIKIさんは骨折してから2ヶ月半だというのにザックを背負って軽々とフォローしてきた。
うーん、A0を使った自分が恥ずかしい。
錦さんのアドバイスどおり、いまは身体の可動域を広げることと当分はフォローで岩に慣れよう。
DCCの仲間に助けられてリハビリプログラムを一歩一歩こなしていきたい。
そして、もしも秋になって力が戻ってくれたらリードクライミングに復帰したい。

