真夏の溯行レポを今更載せるこの季節感の無さ…。
当初は、私の兄を連れて前鬼川へ行く予定だったが、怖気づいたのか、直前キャンセル。
とはいえ家に居てもしょうがないので、手軽に行ける谷を、ということで、大峰の下多古谷川本谷まで、のんびり撮影行に出かけた。
日時:’16年8月6日(土)
メンバー:小山(単独)
国道169号線から下多古集落に入り、川面を見ると、ほとんど水が流れていない。こりゃだめだな、とテンションがダダ下がりとなってしまう。 また、駐車し準備しようと外に出ると結構なアブの数。まあ、夏だからしょうがないのだが、「んもう!!」という感じ。
いざ入渓してみると、水は普通にあり、一気にテンションが戻る。
下流で取水しているのかな?
綺麗な渓相でウキウキ。夏はやっぱり沢!!
岩の浸食がオモシロイ。
特に危険箇所はない。ゆっくり進んでいく。
やがて前衛のナメ滝の後ろに、立派な滝が見えてきた。
もう少し近づく。
更に近づく。
中々の迫力。滝から吹いてくる風が心地よい。
水もあまり冷たくなく、これ以降も無駄に水に突っ込んだりしていた。
別に泳がなくてもあっさり巻けるのだが、敢えて淵を泳ぐ。
出来るだけ直登、直登!!やがて吊り橋をくぐり、ちょっとしたゴーロを上がると、最初のハイライト、琵琶の滝(50m)がドドーンと登場!!
非常にカッコイイ滝です。心が解放されていく感覚。
さて、琵琶の滝の突破だが、大回りになるが、遊歩道へ戻る丸太から踏み跡を戻り、
そのまま登山道を辿り滝上へ行くのが安全。
だが、それでは沢屋ではあるまい、ということで、右岸側すぐにある枝谷に向かい、その右壁を登った。ちょっとズルズルなのと、草がありスタンスが見づらく、今回の遡行での一番の
要注意ポイントだった(1か所、スリングを使い這い上がった)。
途中、祠へご挨拶し、滝上から再び入渓し溯行を続ける。
岩くぐりなんかもあるよ。やがて雄大な姿の中の滝(40m)が姿を現す。2つ目のハイライトだ。
ズンズン近づく。
この景観はホント素晴らしい…。
折角なので滝壺で泳いでみた。滝直下でも浅く、軽くシャワーを浴びた。
中の滝の突破は、右岸側に赤テープもあり、分かりやすい。
大きく巻くが、踏み跡は割としっかりしているので、特に問題はないだろう。
中の滝を越えると、水温が一気に下がったように感じる。原生林も増々深くなり、
心地よさも増す。ナメを溯り、ザブザブと歩を進める。
途中、一気に秋の気配を感じさせるような景観に出会った。
やがて大釜を持つ斜滝(12m)に到着。
この斜滝は右岸側から近づき直登した。左から残置ロープ(かなりあやしいが…)を使い、
巻くことも出来る。
滝上より。まだ溯行を続けることもできるが、天候悪化を想定し(実際降りてから雨に降られた)、木の葉入らずの淵まで行かず、極上テン場を確認して帰路に着くことにした
(中の滝上から、結構明瞭な踏み跡があり、それを辿れば比較的容易に琵琶の滝を
巻く登山道に合流出来る)。
誰か、一緒に泊りに来ようよ!!
名瀑2本を思う存分撮影し、誰もいない静かな渓を楽しめた。
では、また。