クラブの細かい調整 | 小山哲矢プロの徹夜DEゴルフ日記

クラブの細かい調整

最近、『そりゃプロはサポートしてもらってるテーラーメイドをダメとは言わないよね〜』


と言われる事が続いたので、忖度なしに言いたい事言おうと思います。




まず今年のQi10シリーズ、非常に完成度が高いクラブです。

飛距離、方向性、操作性共にバランスが取れた良いクラブだと思います。

しかしゴルフクラブってのは、その人その人によって合うシャフトが微妙に違うので、せっかくよいヘッドでもシャフトも自分に合わせないと効果が発揮出来ません。

そこはそれぞれの微調整が必要になってきますね。


下はQi10Maxドライバーの諸元表です。


こちらはスタンダードなQi10ドライバー。



Qi10Maxドライバーの方がQi10ドライバーよりも3g重いです。


Maxの方が初心者でも使えるモデルなので(コリンモリカワ、ネリーコルダなどプロも使用)、総重量は軽くあるべきです。


ヘッドの重さが2g軽くなれば、バランスは1ポイント落とす事が出来ます。


D3だと初心者やシニアの方々にはちょっと重いかなと思います。


ただヘッドバランスが重い方が当たった時はハンマー効果で飛距離は出ます。


でもゴルフクラブというものは、飛距離+操作性で選ばなくてはいけません。


あくまで『飛び』と『方向性』の2つのバランス。


これが揃って良いクラブだと思うのです。




ツアープロのためのツアーバスにはヘッドに装着されている通常取り外し困難なウェイトも細かく揃っています。


そのためツアープロ達の十人十色の要望にも答える事が出来るのです。





例えば80g近いシャフトを使いたいパワーヒッターが普通にクラブを組み立てると、ヘッドバランスはD6とかD7とかめちゃくちゃ重たくなってしまいます。


そんな要望にもヘッドウェイトを交換してD1とかD2とかにもする事が出来るのです。


もちろんその逆も出来ます。



ヘッドのライ角も変えれます。


シャフトの刺し方ではなく、ヘッド自体を曲げるのです。


理論的には可能ですが、一般でやって壊れた時には補償問題。



普通のゴルフ工房でも限界があるし、壊れるような事はやりたがらない。



僕はよく無理を言って街の普通の工房で際どいことをやってもらいます。


その際は、




『壊れてもいいから』




と伝えてやってもらう感じですので、それなりの覚悟が必要。




ただ実際に折れたり大好きなクラブが壊れたらクラフトマンにやっぱりキレると思います笑





細かいサービスが一般ユーザーにもあったらな…。



僕がよく考える事です。



しかし諦めずにやってみると自分でもある程度総重量やヘッドバランスの調整が可能です❗️


次回はそのお話をします。