ゴルフ界の2025年問題 | 小山哲矢プロの徹夜DEゴルフ日記

ゴルフ界の2025年問題

2025年問題とは、日本に約800万人いるとされている団塊の世代の方々(1947年〜1949年生まれ)が75歳以上の後期高齢者になることによって起こる様々な問題の総称を言います。



来年は2024年なので、もうすぐそこに迫っていますね。




何が問題かと言うと、主に3つのことがあります。


①労働力の不足

②社会保障費の負担が増える

③医療、介護体制の維持が困難になる



日本は、計算上は国民の4人に1人が後期高齢者になるという超高齢化社会。


その団塊の世代の方々の子供達42歳〜56歳の方々が日本のボリューム層になる。


間を取ると49歳くらいが一番多いのが日本。


アラフィフで支えるって。。



人口のボーナス期は終わり、完全なオーナス期となっている。


東南アジアの近年の発展は人口のボーナス期にあるから。




アフリカを見てみると19歳がボリューム層だそうだ。




若者が多いという事は、働き盛りが多いので、理論上は経済が発展する。


中国の発展の次は、インドがグーンと来る。


IT大国のインド。


Google、MicrosoftのCEOはインド系という事に何となく未来が現れてる気がする。




その次はアフリカ。


何せ19歳が一番多い若者の国だから発展しそうですよね。




前置きが長くなりましたが、日本の女子ツアーのJLPGAツアーにも2025年問題があります。




それは、一部を除き、大会ごとにスポンサー企業が主催者となっている現在のツアーの仕組みをガラリと変え、25年からほぼすべてのツアー競技をJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)主催で行う方向で変えていく。


今までの、スポンサーに全て委ねていくではなく、プロ協会の下にスポンサー企業がある形に変えるのです。


テレビの放映権も、スポンサー企業がお金を払ってテレビに映してもらうこれまでのやり方ではなく、プロ協会がテレビ局に放映権を売るというやり方です。


現にUSPGAツアーはこういう仕組みなのです。




JLPGAでもそういう方針転換で交渉が続けられてきました。


それが結局2年先延ばしになりました。



25年からはすべてのツアー競技は日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)主催になることを、JLPGAが各大会に通告したのは21年のこと。


4年に及ぶ交渉の末、ツアー競技すべての放映権のJLPGA帰属という形になったのが22年からで、それに続く大改革として計画されていたのです。



大会ごとに主催者が違っており、JLPGA公認という形になっているのが通常のツアー。





確かにプロ協会が主催でその下でスポンサー企業がツアーを開催するというのは理想の形に見える。


プロ協会の価値も上がるし、価値が無いと出来ないそもそもの発想。


やや強気だなとは思いますが、正しい選択だと感じます。


次から次へとニューヒロインが誕生する熾烈な女子プロゴルフの世界。


そこにはドラマがあり、ものすごい価値がある。




2年先送り結果は、改革の準備不足というより説明不足。


それ故の先延ばしという感じでしょうか❓




僕自身は、JLPGAのやり方を支持しますが、協会内外にまだ意味が浸透してないのではないかな❓


と感じます。




日本人は新しいものを受け入れたがらないですよね。



まさしく数年前にベストセラーになった、


『チーズはどこにいった❓』


に出てくる、同じ場所にいれば明日は以前あったチーズが落ちていると信じて同じ場所に通い続けるネズミグループ。


現状を変えようとしないネズミ達の運命は…。



コースの内外で改革のため戦い続けるLPGAを支持します。



男子は…笑


小さいところからでもいいので、男子プロゴルファーの価値を上げていきましょう。


何かやれる事は無いかなとよく考えます。


まずはこういうLPGAのニュースの利点、問題点を男子プロ1人1人が理解する事、いや、知る事から始めなくては。


それでなくとも日本の男子プロは、PGAとJGTOの2つのプロ団体がある異常な事態が続いているのですから。