リブゴルフの未来と問題点 | 小山哲矢プロの徹夜DEゴルフ日記

リブゴルフの未来と問題点

リブゴルフの未来は、正直言って「確固たる」状況ではない。


2024年シーズンの実施だけは決まっているものの、その後のことはすべて未定。


極端なところでは、この巨大な新規ツアーの解散説も色々と囁かれているが、どれも噂レベルで、具体的なものが出てこない。


世界のプロゴルフツアーには、USPGAツアー、DPワールドツアー(ヨーロピアンツアー)、アジアンツアー、ジャパンツアー、オーストラレイジアツアーという世界5大ツアーがあります。


細かいところでは、インドツアーやチャイナツアー、カナディアンツアーなどもあります。


インドやチャイナはどんどん発展しており、人口も1位と2位。


それ故に、すぐツアーが変更や中止になります。


航空券まで購入したのに中止。


海外からの選手が苦労している姿をよくみました。



これら5大ツアーで一番大きなツアーはやはりUSPGAツアーです。



その世界一の規模のPGAツアーを凌ぐ新たなツアーとして2021年、サウジアラビアの政府系ファンドのパブリック・インベストメント・ファンドの支援を受けて創設され、グレッグノーマンがリーダーとなり進められてきたツアーが2年目を終えました。


それがリブゴルフツアー。



これまで幾度となくプロゴルフ界を大揺れさせてきており、まさに“アナザー・ツアー”と呼ばれるのもわかる気がします。




年間14試合。


最終戦の1試合のトータルの賞金の額は5000万ドル(74億5000万円)。


1試合だけで総額74億超とは、、、


いやはや、桁が違いすぎます。


サウジアラビアのオイルマネーって凄まじい。




年間45試合前後あるUSPGAツアーと年間14試合のリブゴルフツアーの選手達の年間獲得賞金は変わらない額になっているという変な現象も。



しかもリブゴルフは3日間競技の個人戦とチーム戦も並行して行う。


スタートはショットガンスタートで、プレー時間は約3時間ほど。


それでいて1試合の賞金総額は PGAツアーを凌ぐもの。


選手にとっては少ない労働時間で、対価が得られる魅力的な試合なわけです。


出場する全選手は48名。


予選落ちはありません。


優勝賞金は5億〜7億円。


例え最下位の48位になっても、12万ドルの賞金。


日本円にすると1800万円。


関西オープンや、ゴルフパートナープロアマ、ジャパンプレーヤーズチャンピオンシップの優勝賞金よりも大きいのです。



リブゴルフは2022年6月に英国ロンドン郊外で初戦が開催され、当初から出場していた選手には、破格の移籍料をオファーされたフィル・ミケルソンやダスティン・ジョンソン、セルヒオ・ガルシア、グレーム・マクドウェルといった元PGAツアーや元DPワールドツアーの選手が目立った。

 2023年度のランキング王者は、テーラーゴーチ。


これまで PGAツアーに参戦していた時はそれほど目立たない中堅の選手。



このゴーチやブルックスケプカの弟ケプカ、あるいはピーター・ユーラインのように、既存のツアーでは経験も活躍も乏しく、あまり目立たなかった選手の姿も見受けられた。



世界ランキングのポイント問題や、 、PGAツアーとリブゴルフは揉めているので、PGAツアーの選手がリブゴルフツアーに出場すると、今後のPGAツアーを永久に追放するという問題。


組織のトップ同士の考え方が違うというだけで、その考えに反する人を永久追放は中々過激な措置。


今企業ではそんな簡単に人を辞めさせれないのにね。



課題はたくさんあり、1回の投稿では書ききれないほど、とにかくでかいリブゴルフツアー。


世界のプロゴルフツアーの異端児の動向からはまだまだ目が離せない状況である。