PGAとJGTOにとってのお客様とは | 小山哲矢プロの徹夜DEゴルフ日記

PGAとJGTOにとってのお客様とは

日本の男子プロゴルフ界には、日本プロゴルフ協会(以下、PGA)と、日本ゴルフツアー機構(以下、JGTO)の2つの団体がある。


主に男子プロゴルフ界の話しを書きます。



PGAは、主にメジャー競技の1つである日本プロゴルフ選手権と日本シニアプロゴルフ選手権の2つの事業を軸に運営されている。


JGTOはPGAから独立した組織で、今の男子プロゴルフツアーを開催運営している形である。


どちらも資格を取ればプロなんですが、PGAのプロテストに合格したからといって、生活が保証されたり給料が出るわけではない。


むしろゴルフ場の労働力としてみられていた研修生が、プロテストに合格してプロになると使いづらいからクビになるのはよくある話し。


プロテストというのは、プレ予選、1次テスト、2次テスト、最終テストと4つのプロテストをクリアして初めてプロゴルファーとなる事が出来るのです。


それぞれの試合でのプレー代の他に移動、宿泊、練習ラウンド代がかかる。


もっとかかるのは、エントリーフィ。


プレ予選66,000円

1次テスト118,000円

2次テスト176,000円

最終テスト233,000円

テスト合格後の入会金 460,000円

その後の年会費 毎年約5万円


これだけお金がかかって合格後も生活するには何か仕事をしなければなりません。


しかしPGAのプロテストに合格してプロの資格を取ると、年会費を払い続けている限り永久に資格は保持されるので、ゴルフ場でプレーする際は料金がメンバーフィ並みの優遇を受ける事が出来ます。



一方JGTOは、QTのファイナルに残った選手をツアーメンバーとして認めているのですが、これも1年間だけの話し。

練習するにもゴルフ場からはPGAと違いプロとして認められない現状がある。

ちなみにQTのエントリーフィは22万円でファーストからファイナルまでこの一回きり。


若い選手はチャレンジする限り22万円を10年くらい毎年払っていると思う。

ちなみにツアーのエントリーフィは毎試合11,000円。

トーナメント期間中はプレー代はかからないけど、キャディフィはかかります。

キャディフィは1人1バックなので、約1万円。

帯同キャディはまた選手との契約内容により違います。


今プロゴルファーを目指す若い選手は大変だと思う。

プロテストとQTと両方ともお金を払わないといけないから。

僕もそういう時期はありましたが。


エントリーフィって高すぎません❓

これじゃあ、両団体ともプロを目指すこれからの人達から搾り取った収益で成り立っているようなもの。

いや、実際そうだ。


じゃあまだ合格してない研修生や練習生はPGAやJGTOにとって最高のお客様じゃん。

お客様には感謝しないと。

また製品やサービスを利用していただけるように。


普通お中元やお歳暮とか一般の社会なら送るよ笑


両団体からすると、1番のお客様はトライしてなかなか受からずやってる子達なのに、そういう合格してない子達を見下してない?


ゴルフ場運営と同じ間違いを犯しちゃいけない。

日本のゴルフ場は、9割以上が会員制のゴルフ場。

会員の皆様にサービスを提供するのが普通の事。

だけど本音は、ビジターに来てもらいたい。

高いお金払ってくれるので、利益率が高いから。


会員を無視してネット予約でのビジター料金がメンバー料金を逆転してしまう変なゴルフ場もあるけど✋😅


PGAやJGTOは、プロテストやQTにトライしようと考えてる人達がゴルフ場にとってのビジター様なんだから、練習環境の提供や、ゴルフ合宿、まだプロじゃない子達だけのトーナメントを作るなどの事も考えたらどうかな?


実際に収益が大きい部門がどこかを考え、大切にし、伸ばしていく事は、企業にとって最重要課題。

それ無くなったら会社は潰れます。


何かそういうこれからの選手達を支援する組織があればなとよく考えます。