」の人の2024年

 

2024年は「甲辰」の年。天干別については考察しましたが、干支別で、

2024年の「」とのかかわりで、特殊な関係にあたる組み合わせについて考察します。

 

生まれ日の六十干支が「」の人は、午未天中殺になります。

午未天中殺の2024年については、以下の記事で考察しています。

 

 

 

 

「丙戌」の人は、天干が「」になります。

「丙」の人の2024年については、以下の記事で考察しています。

 

 

 

 

今日は2024年の干支「甲辰」の地支「辰」と「丙戌」の地支「戌」との関係を中心に考察してみます。

」と「」とは、十二支の中で、対極に位置する地支同士の関係にあり、もう一方の地支が、一方の地支から数えて七番目にあたることから「七冲」とも呼ばれます。流年運で巡ると、衝突や争いが起きやすく、その結果生活上に大きな変化が起きることもあるとされます。

 

 

例えば「子」と「午」の場合、子=水が午=火を消すという相剋の作用があります。

「卯」と「酉」の場合、酉=金が「卯」=木を切るという相剋の作用になります。

しかし、「辰」と「戌」の場合は、対角線上に位置していますが、ともに「土」の五行になるため、衝突する作用はそれほど強くないと思われます。勿論「辰」の蔵干は「・戊」で「戌」の蔵干は「・戊」となり、互いに相剋となる要素を含んでいるので、両者の間にはやはり、争いや衝突の面があります。

 

ここで「丙戌」の十二運に注目すると、「丙戌」の人の十二運は「」になります。

「墓」をもつ人は、ものをため込む性格があります。とても拘りが強い面もあります。四柱推命では「墓」とは、「蔵」をも意味します。「丙戌」の人は、自分の中に「倉庫」をもっているのです! そしてその「倉庫」にはお宝が入っています。

そして、この「墓」を命式にもつ人が、流年運で七冲となる地支が巡ってくると「墓庫開冲」という現象が起きると言われます。

「冲」の刺激によって、倉の扉が開いて、中から才能や財などが出てくるのですね。

特に、通変星が「財星」になる時は、その傾向が顕著といわれます。

例えば、「キングダム」の作者原泰久さんは、「丙戌」日のお生まれですが、蔵干が余気になるので、「辛=正財」と蔵干通変星が「正財」になります。この方の場合など、流年運で「辰」が巡る時はチャンスが大きいように思います。

 

また、生まれ日ではなく、月柱に「財星」「墓」がある人の場合にこの「墓庫開冲」を見るということもあります。

月柱で見る場合は、条件としてまず、「丑」「辰」「未」「戌」月生まれである、つまり土用生まれであることが条件です。

なので1月、4月、7月、10月生まれの方は、これに該当する可能性があるのですね。

そしてこの場合、蔵干通変星が「財星」でかつ十二運が「墓」であることが必要です。

具体的にいうと例えば、甲日の生まれの人が、7月(未月)生まれで、「正財」「墓」が来ている場合、これが冲される(流年運で「丑」が来る)と「墓庫開冲」となります。この時に大金が手に入るかも?ですね。

ただ、「冲」には尅す作用があるので、たとえば、それまで堅実にお勤め人をしていて、「正財」の性格から貯金にいそしんでいた人が、「冲」の流年運のときまさかの失業してしまい、これを機に独立したことで結果的に大金を手にするというように、何らかの波乱があることもあるでしょう。