喧嘩と仲直りを繰り返しながらも、1年間一緒に生活は出来た。

けれど、お互い全く結婚については触れなかった。


生活は出来る。でも、この生活って幸せなのかな?って常に考えてた。


一緒に居て楽しい。別れる事も想像できない。

でも、結婚は生活。私達は生活面での小さな揉め事が多かった。


別れた後、ママに言われた。大きな事で揉めるのはしょうがない。

でも、結婚の基本の生活面で揉めるってのは、根本的に合わないと・・・


この頃には、私は沢山のルールの中で生活をしていた。

私は、人の事が気にならない、彼は気になる。

必然的に私にルールが課された。


結婚という現実が近づいてきて、今頃になって彼は、真面目に考え出した。


彼のお母さん(家)は、家族の為に生きる人。

私のママ(家)は、自分が楽しく生きる人。


「KAORIが嫌な事は何もしなくていいよ。そのままのスタイルでいていいから」 って言っていたのが急に


「女なんだから家のことをちゃんとやれ」


「俺は亭主関白になりたい」 に変わった!!


えっ!今更、亭主関白!?話が違うよ!!って感じだった。

「女だから」って発言も「はぁ~?」って感じだった。


しまいには、

「俺の生活のペースに合わせて欲しい」 と・・・


夜は12時までには寝ろと言われた。

彼が寝た後が唯一の一人になれる時間だったのに・・・

私はかなりの夜更かしだったから、確かに健康的な生活だと思う。

けれど、精神的に窮屈だった。


彼に文句を言うと、

「KAORIの体の為を思って言ってるのに、なんで聞けないんだよ」 って言われる。


私は、

「自分の体なんだからほっといてよ」 と思う。


また、たぶん二人共、間違ってはいない。

だから、分かり合えない・・・どっちかが、我慢をするしかない・・・


そして、時間だけが過ぎていった・・・



同棲してから友達によく聞かれたこと。


「そんだけ長く付き合ってて、同棲してみて新たに知った彼の性格って何かある?」


答えは・・・


ない!!


新たに知った事は無い。

ただ、すべてにおいて度が違っていた。


細かいのは知ってたけど・・・こんなに細かいと思わなかった。

綺麗好きとは知ってたけど・・・ここまでとは思わなかった。

短気なのは知ってたけど・・・そこまでとは思わなかった。


きっと彼も私に対して同じ気持ちだったと思う。


知っていたけど、実際24時間一緒で目の当たりにして、我慢が出来なくなる。


楽しいこともいっぱいあったけど、生活してずっと一緒に居ると、

なんで嫌なことばっかり目に付いちゃうんだろ・・・

良い事なんてすっかり忘れて

「またか・・・」って思う。

喧嘩のたびに言われた。


「6年付き合って、こんなに喧嘩が絶えないなんて、価値観が合わな過ぎる」

「違う相手だったら、もっと喧嘩は少ないと思う」


今思えば彼の言葉が正解だった。


だけど、私は誰と付き合っても喧嘩は付き物だと思っていた。

みんな違う人間。ぴったり合う人なんていないと。

それに、価値観が合わないのは私もわかっていた。

けど、なんだかんだで6年付き合ってこれた。

これからも、喧嘩しながらも、なんだかんだ仲直りしての繰り返しで、

ずっと付き合っていくんだろうなーって思っていた。


でもね・・・その小さな喧嘩の積み重ねが、お互いの迷いになっていったんだ。