正直、裁判なんて出来ればしたくない。

もし、ショウの言ってた事が法的にホントなら負ける可能性もある。

勝てたとしても賠償額が少なければ、弁護士費用払ってほぼ終わりの可能性もある。

それに、メールなどすべて消去してしまったから、確実な物的証拠なども少なかった。

なにより、そんな面倒な事やりたくない!って思ってた。

さっさと終わらせたかった。


ショウの顔色も変わった事だし、穏便に畳み込んだ方が良さそうだと思った。


「正直、裁判避けれるなら、そんな面倒くさい事したくない。

ショウが勝っても、費用はかかっちゃうんだからさ、

その分を支払うと思って、示談で済ませたほうがいいんじゃない?

今終わらせてくれるなら、金額は50万円でいいよ」


「それを言うなら、カオリだって負けたら費用だけかかってマイナスなんだから、

このまま諦めた方がいいんじゃないの?」


「・・・・・・・。あのさ、何回も言ってるジャン。

払う気がないなら、ペナルティに変更するよって。

ペナルティの為なら、別にお金がマイナスでも構わないって言ってるよね!」


「でもね、私はショウを困らせるよりか、自分が楽になる方が優先なの。

裁判しないで済むならそれが一番良いと思ってる。

ホントだったら自分だけで立ち直れるならそれが一番良かったよ。

綺麗に去ったプライドだってあったしさ。

別に困らせる為に今まで言い出さなかったんじゃない。

5ヶ月自分なりに頑張ってきた。でもダメだったの。

一番最初は、時効の3年までは自分で頑張ろうと思ってた。

その間に私が幸せになれたなら、別れてくれた感謝として忘れようって。

でもね、もし3年経って幸せになれてなかったら、更に3年をも無駄にしたなって、

私はショウを殺したいって思っちゃうくらいの気持ちになるかもしれないって思ったの。

それだったら、プライド捨ててでも、早く終わらせたいって思ったの」


言い終わるかどうかのタイミングで、ショウに聞かれた。

それも真顔で。ってか、本気でそう思って。


「ねぇ、ちょっと待って。一つ聞きたいんだけど。

3年経って幸せになってなかったらホントに俺を殺すの?

これ、マジで答えて欲しいんだけど。

もう、払えって脅しにしか聞こえないんだけど」


・・・・・・・・・・・・。

えっ・・・・。食い付くのソコ!?

あぁ、そうだ・・・。そうゆー人だった・・・

いつも話が通じなかったじゃん・・・

私はそんな事を言いたい訳じゃないのに・・・。

なんで、この人は理解できないんだろ・・・


頭の中にフワっと衝撃を受けていたその瞬間。


今まで黙っていた美奈がキレた!!


「なんで、ショウはいつもそうなの!?なんで人の気持ちがわからないの!?

なんでカオリさんの気持ちがわからないの!?

本気で殺すなんて一言もそんな事言ってないじゃん!

カオリさんは殺したいくらい憎いって、そうゆー気持ちだって言ってるだけじゃん!

憎しみの大きさを、殺したいくらいって例えただけじゃん!

それなのに 『殺したい』 って単語だけを取ってさ・・・

どうしてその裏にあるカオリさんの気持ちを考えられないの!?」


えぇぇぇぇっ!!助けてくれるの!?

ってか美奈ちゃん何しにきたの!?

私の味方になってる場合じゃないでしょー


でも、良い子だなって思った。

人の気持ちのわかる子だなって。

ショウを援護する側なのにさー。

きっと同じ女として聞き捨てならなかったんだなって思った。


事実、超ナイスな発言グッド!


さすがに現在彼女にも責められショウもヘコんでいた。

ここは、ありがたく助言を利用して、更に畳み込む事にした。。。