海女の岩場~海に潜む怨念が呼ぶ沈黙の波~ | 1分で震える怖い話し

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1分で震えるほど怖い話しを紹介。

 

 

美佳と里奈は、海女として漁をしていた。ある日、二人は海女たちの間で禁じられている岩場で潜ることにした。

岩場には奇妙な形をした洞窟があり、二人は興味本位で中に入った。

すると、洞窟の奥から不気味な囁き声が聞こえてきた。

「ここ、変だよ」と美佳が言ったが、里奈は「大丈夫」と笑い飛ばした。

しかし、突然、背後から冷たい水流が二人を押し流した。

「逃げよう!」と美佳が叫び、里奈の手を引いて洞窟から泳ぎ出た。

しかし、出口までたどり着いたとき、里奈の手を引く力が急に弱くなり、彼女はそのまま洞窟の中に引きずり込まれた。

美佳は必死で助けようとしたが、冷たい手に足を掴まれ、逃げるのがやっとだった。

数日後、里奈の遺体は海女たちの間で禁じられている岩場で見つかったが、その顔は恐怖に歪んでいた。

美佳はその後も悪夢に悩まされ、岩場で聞いた囁き声が頭から離れないという。

彼女は次第に精神を病み、村を去ることになった。それ以来、海女たちは決してその岩場に近づかなくなり、岩場の周囲には「ここから先、立ち入り禁止」の看板が立てられている。

時折、興味本位で洞窟に入る若者もいるが、彼らは皆、二度と戻ってくることはなかった。