atarasii uso
『新しい嘘』
二十一年四月一日
◆壱『四月馬鹿』
四つ目の月が馬と鹿を呼ぶ
長い首を絡ませて美しい獣は舞い狂う
さて
金網にでも呼ばれようか
◆弐『イシオとタケダ、竹垣、四ツ目垣編、その一』
山梨にあるマリコの古民家。
地球の為にと働く表現者の集う家。
ジンゴの紹介でイシオとタケダがやってくる。
イシオの愛車、富士重工ラビットS601。
タケダは最近、スケボーにハマっている。
イシオは白いシャツに白いズボン、生成りのサファリハット。
タケダは水色のシャツに水色のズボンに半纏を羽織る、頭にはいつものハンチング。
イシオは昔の東映の映画に出てきそう。
タケダはジャームッシュ風。
二人とも東京の大学を出ている。
イシオはカホンを上手に叩く。
タケダはフランス語の本を原書で読む。
二人とも雪が嫌いでコーヒーが好き。
男よりは女の子の方が好きだけれど特定のガールフレンド、恋人はいない。
◆参『三月を振り返れ、ジンゴ』
あっという間で、且つ濃ゆい時間。
週六日働いた。
宇宙と庭と石と永劫と樹と無限地獄。
役を演じる人生と孤立無援の思想。
京都への憧れ。
深く深く。
ケンジが言う、小沢れ、宮沢るな、インターネットは実名で用いられてこそ可能性が広まる、匿名なんて日本だけ、現実との乖離は錆と分断しか生まない、カフェ、得意先は松下電器や都庁、講師の仕事は一日五万、ジンゴカメラマンやらない? オススメは元料理長がやってる中華料理屋。
◆四『二月も振り返れ、ジンゴ』
シローさん、タカ、ドットールヴラニエス、柏レイソル、芸者、ペットロス症候群、朝イチの号泣@グランド、より良いデッサンを描く為に、誰の死も容易く、生きなければ死ぬ意外に道はない、道、二分しない、八つと打つ。
◆伍『いっそのこと、四月も振り返ってみろジンゴ』
親方の言うとおり一年で一番暇だったわ、そのぶん、そうだね、また歳を重ねて、石のように繊維を深く深く編み込んでいく、形成されていく過程で、必然性はその強度を増して、具体的には、NFT、運転開始、伐採、九十万円の、庭に溶ける、畝は高めの設定、トマトか花か、星を見る、ニック、傷口にゆっくりと刷り込んで、幾つかの品物をネットで、出来る限り生産者から直接、新しい音楽と新しい言葉、るる子のご飯、着物、課題、芬蘭、百日紅。
◆六『紅茶酒について』
イシオとタケダが腕を競い合っている頃、マリコは台所でお茶を沸かす
十時一服、じゅうじいっぷく、十時のお茶。
ジョンレノンが好んで飲んだ茶葉。
インド原産。
フィンランド人のボーイフレンドに教わった。
お月見には最適。
ジョンレノンは紅茶の葉っぱを煙草の巻き紙で巻いて吸ってしまう程の紅茶好き。
「紅茶には科学では解明出来ない不思議な効能がある」そう言ってはばからなかった。
そんなことを考えながら、マリコはお昼ご飯のパンの仕込みを終える。
床に置かれた松下電器のホームベーカリーのスイッチを入れる。
ふっとその横を見る、さらに奥の棚を見る、ビールの空き瓶に囲まれた、埃にまみれた四角い瓶を発見する。
紅茶酒の思い出
素晴らしいカフェ
際どい勝負を制す
ゆっくりした効き目、低空飛行で長く柔らかく
二十一年四月一日
◆壱『四月馬鹿』
四つ目の月が馬と鹿を呼ぶ
長い首を絡ませて美しい獣は舞い狂う
さて
金網にでも呼ばれようか
◆弐『イシオとタケダ、竹垣、四ツ目垣編、その一』
山梨にあるマリコの古民家。
地球の為にと働く表現者の集う家。
ジンゴの紹介でイシオとタケダがやってくる。
イシオの愛車、富士重工ラビットS601。
タケダは最近、スケボーにハマっている。
イシオは白いシャツに白いズボン、生成りのサファリハット。
タケダは水色のシャツに水色のズボンに半纏を羽織る、頭にはいつものハンチング。
イシオは昔の東映の映画に出てきそう。
タケダはジャームッシュ風。
二人とも東京の大学を出ている。
イシオはカホンを上手に叩く。
タケダはフランス語の本を原書で読む。
二人とも雪が嫌いでコーヒーが好き。
男よりは女の子の方が好きだけれど特定のガールフレンド、恋人はいない。
◆参『三月を振り返れ、ジンゴ』
あっという間で、且つ濃ゆい時間。
週六日働いた。
宇宙と庭と石と永劫と樹と無限地獄。
役を演じる人生と孤立無援の思想。
京都への憧れ。
深く深く。
ケンジが言う、小沢れ、宮沢るな、インターネットは実名で用いられてこそ可能性が広まる、匿名なんて日本だけ、現実との乖離は錆と分断しか生まない、カフェ、得意先は松下電器や都庁、講師の仕事は一日五万、ジンゴカメラマンやらない? オススメは元料理長がやってる中華料理屋。
◆四『二月も振り返れ、ジンゴ』
シローさん、タカ、ドットールヴラニエス、柏レイソル、芸者、ペットロス症候群、朝イチの号泣@グランド、より良いデッサンを描く為に、誰の死も容易く、生きなければ死ぬ意外に道はない、道、二分しない、八つと打つ。
◆伍『いっそのこと、四月も振り返ってみろジンゴ』
親方の言うとおり一年で一番暇だったわ、そのぶん、そうだね、また歳を重ねて、石のように繊維を深く深く編み込んでいく、形成されていく過程で、必然性はその強度を増して、具体的には、NFT、運転開始、伐採、九十万円の、庭に溶ける、畝は高めの設定、トマトか花か、星を見る、ニック、傷口にゆっくりと刷り込んで、幾つかの品物をネットで、出来る限り生産者から直接、新しい音楽と新しい言葉、るる子のご飯、着物、課題、芬蘭、百日紅。
◆六『紅茶酒について』
イシオとタケダが腕を競い合っている頃、マリコは台所でお茶を沸かす
十時一服、じゅうじいっぷく、十時のお茶。
ジョンレノンが好んで飲んだ茶葉。
インド原産。
フィンランド人のボーイフレンドに教わった。
お月見には最適。
ジョンレノンは紅茶の葉っぱを煙草の巻き紙で巻いて吸ってしまう程の紅茶好き。
「紅茶には科学では解明出来ない不思議な効能がある」そう言ってはばからなかった。
そんなことを考えながら、マリコはお昼ご飯のパンの仕込みを終える。
床に置かれた松下電器のホームベーカリーのスイッチを入れる。
ふっとその横を見る、さらに奥の棚を見る、ビールの空き瓶に囲まれた、埃にまみれた四角い瓶を発見する。
紅茶酒の思い出
素晴らしいカフェ
際どい勝負を制す
ゆっくりした効き目、低空飛行で長く柔らかく










