香月伸子です。
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2010年頃のこと。
言語療法の部門を1人で
立ち上げて、10年くらい
経って、仕事も軌道に
乗ってきた頃、
上司にあたる医師から
呼び出されました。
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何を言われるのかと
どきどきしながら
会議室に行くと、
「親戚に人付き合いが
苦手で、引きこもり状態の
子がいるんだけど、、、
君、休みの日にその子と
遊んだりしてくれないか？」
と、頼まれたのです。
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答えはすぐに出ました。
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（大事な休日に、
上司に頼まれたからと
やりたくない事を
するのはイヤ。）
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しかし、相手は上司。
上司からの頼まれ事は、
当時の私には業務指示に
近いものでした。
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『ちょっと考えさせて
もらえないでしょうか。』
頑張ってそういいました。
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そして帰宅後
考えてみましたが、
答えは変わりませんでした。
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（これ、やりたくない。
休みの日に、会いたいわけでも
ない人と会うのはイヤだ。
それに引き受けたら、
途中でやめるのは
難しくなりそう。
・・・
お断りしよう。
お断りすることで、
今の仕事を辞めてと
言われたら、その時考えよう。）
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数日後、上司に
思い切って言いました。
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『先日のお話ですが、
休みの日は私もやりたい
ことがあって、
お引き受けするの、
難しいです。』
辞めることを覚悟で
言いました。
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「そうかー、そうなら
仕方ないね。」
上司はあっさりそう言って、
その話はそこで終了でした。
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辞めさせられるなんてことは
ありませんでした。
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上司からの頼まれごとだから
断ったら、これまでみたいに
働けなくなる。
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そう思い込んでいたのは
私だけでした。
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自分がやりたいかを大事に
最悪のことを想定して、
どんな結果になっても
受け入れると決める、
その覚悟は大切なこと。
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しかし、そんな覚悟を
決めなくてもｗ
『もし、これをお断りしたら
今の部門で働くの難しくなったり
しますか？』
気になることを聞いて、
上司とコミュニケーションを
とっていたら、
辞めるのを覚悟して返事する
という追い詰められた
（と一人で感じた）
事態にはならなかったのです。
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“ここでは、こんなことは
通用しない“
“うちの部門ではむりだ”
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勝手に推測して判断する前に、
相手が受け入れやすい形で
聞いてみる。
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そうするとお互い不必要に
感情を揺さぶることなく
意思を伝えあえたのだろうな、
と今は思うのです。
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