前から行ってみたかった知覧特攻平和会館に行ってきました。
落ち着いた気持ちでしっかり見学したかったので一人で行きました。
会館のまわりは慰霊の灯篭などもたくさんあり、また護国神社もあり凛とした空気が漂ってる感じがしました。
広島平和記念公園のような空気感を感じます。
会館には特攻隊員の遺書など様々な展示物があり、当時の世に思いを馳せながらじっくりと見学いたしました。
国のため、家族のためを思い、南の海に散って行った隊員の遺書や遺物など公開していただき、本当に意味のあるところだと思いました。
行ったことのない人には一度訪れてみることをお勧めいたします。
最近、歴史の本を読んだりして勉強するようになりましたが、現在と過去は連続性を持って繋がっているということが、しっかり理解できてきたところが成果かなと思ってます。
今までは自分の生きてきた時代と、それより昔は頭の中で別々のものとの認識でいました。
僕は昭和50年生まれの49歳ですが、実際にリアルに生きてきたのは当然49年間で、それより昔は見聞きして知ることしかできない時代。
どうしても区別して考えてて、別の時代というか世界のような捉え方をしてました。
歴史を勉強して分かったのは、現在も過去も全部一緒で一つの世界ということです。
少なくとも200年や300年ぐらいは一つの時代と捉えると、今世の中で起こってることなども理解しやすくなります。
僕が生まれた昭和50年頃はまだかろうじて街中で傷痍軍人を見かけたりもしました。
その30年前は知覧から若者が特攻に行ったのです。
その40年前には日露戦争に勝って日本が欧米列強の仲間入りをしたのです。
その40年前には長らく続いた鎖国を解いて、明治維新が起こって近代国家を作り始めたのです。
その前は侍の時代です。260年間江戸幕府が日本を統治していたのです。
世界に目を向けると250年前の産業革命から今の世の中が徐々に出来てきているのです。
近代史を知るだけで今の世界も解ってくるものです。
決して自分が生きてた時代だけで今を判断することは出来ないと考えるようになりました。
国を守るため、家族を守るために戦い散った人たち、そして戦争を生き延びた人たち、亡くなった人たちの思いを胸に死ぬ気で頑張って、敗戦でボロボロになった日本を復興してきたのです。
今の平和な世の中は、先人たちが紡いできたものなんです。
そんなことを色々と考えさせられる一日でした。