少し前に入ってきた案件で、富山県にある土地の買取相談がありました。
富山県内のある土地を無償で譲渡するので、引き取ってもらえないかという内容でした。
無償で構わないとのことでしたので、この時点で、資産価値がかなり低く、処分することも難しい土地である可能性が想像できます。
私は富山県で不動産を購入したことがなく、現地を訪れたこともないエリアだったため、まずは自分なりに調べてみました。
路線価は設定されておらず、地価が非常に安いエリアであることが分かりました。
地目は宅地、現況は更地で、広さは約100坪です。
Googleストリートビューで見る限り、接道状況や土地の区画はそれほど悪くない住宅地でした。周囲には住宅が建っているものの、更地のまま残っている土地も多く、なかなか買い手を見つけにくい場所だと判断しました。
私が提示した条件は、どのようなものだったと思いますか?
私は、「無償では引き取れません」と返事をしました。
しかし、一定の金額をいただけるのであれば引き取ると伝えました。
具体的には、35万円です。
無償で引き取ったとしても、再販売がうまくいかなければ、損失が出る可能性が十分にあると考えたためです。
この土地を取得するには、所有権移転に伴う登録免許税と不動産取得税で、7万円ほどかかります。
司法書士事務所への報酬も含めると、合計で10万円ほど必要です。
さらに、所有している間は、固定資産税が年間約2万5,000円かかります。
そのため、取得時の経費と10年分の固定資産税を合わせた35万円をいただけるのであれば、その間に何とか再販売できるのではないかと判断しました。
現在の日本では、都心部を中心に、一般の人には購入が難しいほど不動産価格が高騰している地域があります。
その一方で、地方には、無償でも引き取り手が見つからない不動産が存在します。
不動産というものは、なかなか興味深いものです。




