CVPPPって何?その④ | 三芳病院のブログ

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当院は風光明媚な房総半島南端南房総市にある心のケアの専門病院です。

  前回、身体的技術介入について話していましたが、なかなか文字だけでは、イメージがつきにくいかなと思った方はいませんでしたか?詳しく知りたい方は、医学書院出版の「医療職のための包括的暴力防止プログラム」をみてください。DVDもついてますよ。

  今回は、「ディブリーフィング」についてです。「ディブリーフィング」とは、暴力事態の後、当事者が参加して行われる短時間の話し合いの事です。

 ここでは、患者に対するものと、スタッフに対するものの2通りのディブリーフィングがあります。患者へのディブリーフィングでは、「暴力がもたらす不利益に気づき代替的な行動ができるように学習すること」を目的としており、スタッフへのディブリーフィングでは、「まず暴力に介入したことによる緊張を緩和し、さらに介入技術が適切であったか、次にこの患者の攻撃に対してはどのようにマネジメントすべきかを見いだすこと」を目的としています。


【個人的な感想】 

 1月26、27日、2月16、17、18日に三芳病院男性職員6名、田村病院男性職員1名で東京都立小児総合病院まで行きCVPPPトレーナーの資格をとりに行ってまいりました。(そのうち3名は、トレーナーの資格があり、研修の手伝いの為一緒に行きました)

  今回の研修では、主に身体的介入技術の「チームテクニクス」「ブレイクアウェイ」について実際に身体を動かし覚えていく事が多かったです。研修では、身体的介入技術にどうしても目が向いてしまいがちになりますが、チームテクニクスやブレイクアウェイを使うよりもその前の段階で暴力を起こさせない関わり、ディエスカレーションが大切であると感じました。

  研修で教わった「チームテクニクス」や「ブレイクアウェイ」は、患者に痛みを与えない技術でありまた、自分自身も安全に身を防ぐ事ができる技術です。実際に緊急性が高く暴力的になる患者を目の前にして、今までは、自分の安全を第一に考えることが多く、とっさにとった行動が相手に怪我をさせてしまっていないかなど、後から心配になっていました。患者に痛みを与えない方法で抑えることができる技術を教わった事で、今後は自信を持って緊急時にも対処できるのではないかと感じました。

 患者に苦痛を与えない為にも日々、訓練です・・・。 


 次回につづきます。


 看護部 C病棟  山崎祐樹



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