夏になると、「チリリン…」と風に乗って聞こえてくる「風鈴の音色」。
日本の夏を代表する風物詩で、どこか懐かしい気持ちになります。
その歴史はとても古く、元々は流行病などを追い払う「魔よけ」として
お寺の四方につるされた「風鐸(ふうたく)」がルーツのようです。
強い風は流行病や悪い神をも運んでくると考えられていたことから、
音によって邪気を祓いました。
透明で見た目も涼しげなガラス製の風鈴が「江戸風鈴」。
江戸時代はガラスは希少価値でとても高価で、現代の価格にすると
200~300万円ほどしたそうです。
東京の庶民が、家の軒先に吊るして楽しめるようになったのは、
明治20年代になってから。
暑い日が続きます。
風鈴の音色に「涼」を感じ、心も癒されます。