H&M、旗艦店が渋谷にオープン 150mの行列できる
スウェーデン発・ヨーロッパ最先端のファッションブランド「H&M」の旗艦店が渋谷に19日、オープンし..........≪続きを読む≫
久しぶりのトラックバック。
さすが「H&M」、原宿店もさることながら、渋谷店もずいぶん繁盛しているようです。
そこで、いつも新規出店する、目新しい店がなんでこんなに行列ができるのか??っていうところ、気になりますよね。
今回の「H&M」はどうかわかりませんが、表参道のルイヴィトンで、開店時にこんなことがありました。
まず、表参道店オープン記念に出した、裏面に「OMOTESANDO」 を刻む限定記念ウォッチ。
これは、もちろんオープン記念にしか手に入らない代物ですから、マーケットでは希少価値は非常に高くなります。
で、
どいうなったかというと、当然の如く、店の前には1400人を越す行列ができ、
一人あたり50センチ間隔で並んだとしても、相当な長い列が出来上がりました。
一般の消費者が、なぜこんなにオープン当初の限定商品を欲しがったのか、
テレビでその行列の様子を取材をしていましたが、
僕はその映像をみて、なんか違和感があったんです。
なぜなら、画面に映っている、並んでいる人達は
「男性の方々」
がかなり多かったから。
こういったブランドの限定モノを欲しがるのはどちらかというと女性が多い、女性に人気があるのでは??と僕はおもっていたのに、なぜ男性ばかりだろう??って感じで。
(性差別な意味ではないのであしからず。)
その日のうちの、ネットのオークションを見て、その違和感が解けました。
オークション上で、沢山の「OMOTESANDO」刻印の限定ものが、販売されていたからです。
つまり、
関東以外の人たちが朝早くから並んで購入するのは地理的な条件から考えると難しい
↓
ゆえに、地方では入手困難なので、さらにその「限定商品」の市場価値が高まる
↓
地方に転売したら儲かる
↓
でも限定ものは店側により、一人の購入個数に規制がある
↓
業者、もしくは個人事業主としては、沢山購入して、インターネットにて地方に販売したい
↓
業者が沢山のアルバイトを雇い、並ばせる
↓
業者はそのアルバイトの人数分の限定品をゲット
↓
それゆえに、行列。
ていう流れです。
「オープン記念の限定モノを販売すると、行列ができる」ロジックは実はこんな風になっています。
この流れは、「限定品を購入する業者側」のメリットですが、
当然、「限定品を販売する業者側」のメリットもあります。
「限定品を販売する業者側」のメリットとは、
①あえて店の前に行列を作る「演出」によって、テレビ、雑誌、新聞など、あらゆるメディアに話題として掲載される。(総合すると、何百万部に広告を掲載したことになるので、この宣伝効果ははかりしれません。)
②今後の店のブランディング効果。
③その様子を見た人たちによる、メール、ブログ、写メールなどの、口コミ効果。
④検索ワード、seo対策。(沢山ブログに記事を書かれる、ということは、そのブログの記事中にホームページなどのリンクを貼られる可能性が高いため)
という感じです。
「演出」としての行列、と考えると、こんなに恩恵があります。
ちなみに、③に関しては、「CGM(「コンシューマー・ジェネレイテッド・メディア」の略称)」と言って、一般の消費者自体が、「情報発信メディア」としての機能を果たすことを言います。
今の時代、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌のいわゆる「4大メディア」に負けず劣らす影響力のあるもの、
それは、
「消費者の発信する口コミ」
です。
最近だと、お台場の「巨大ガンダム」なんかがそうですね。
あのガンダムを写メールで撮って、ブログの記事にした、あなた。
まんまと企画した側の思うつぼです。笑
そして、アメーバニュースにトラックバックでブログに記事書いてる僕自身も。笑
以上、佐藤公徳による、最近の新規出店における行列の小話でした。
美容師 佐藤公徳 http://koutoku4.com