トンネルを抜けしばらく下ると、80km地点の第2エイドに到着。


時間が遅くて、もう残っている人は数えるほどだ。

補給食は餅を選ぶ。

エイドの中でメカトラブルの人がメカニックの人と話しているのを見かけた。

その人がその後リタイアしたのかどうかわからない。

制限時間のギリギリ5分前に出発。

12:30に道路の分岐点、二つ目のキツイ登りの起点に着く。

登りが5km続くと看板に書いてある。

しばし立ち止まり、

一口水分補給してから走り出す。

しばらくすると、後方の人が、

「今からここを登っても、昼食の提供が終了する時間に間に合わないから、リタイアします」

と伴走のスタッフさんに話す声が聞こえた。

本当にリタイアされたのか、自分のことで精一杯でわからなかったが、

やはりこのペースでは、昼食に間に合わないのだと知る。

必死に坂を登っていると、

「ここが最後尾ですよ」「大丈夫ですか?」

とスタッフさんに声をかけられる。

が〜ん!

最後尾だったのか。

まだ後ろに何人かいると思っていたので、
少なからずショックだった。

後ろの人たちは皆リタイアしたのか?

それとも全員に追い越されてしまったのか。

振り向くと、「伴走車」と掲げた回収車がすぐ後ろにいる。

絶対リタイアはしない。

昼食に間に合わないときに備えて、

補給食を多めに用意して来ている。

ギリギリでも良いから、完走するつもりでいる。

キツかったがスタッフさんには「大丈夫です」と答える。

そこでスタッフさんから重要な情報をゲット。

「予定の終了時間が過ぎても、昼食を提供してもらえるかもしれない」というのだ!

果たして、おやじは昼食にありつけるのか。