2010年の国民投票・憲法改正によって権限が抑えられたトルコ軍。相対的に国会と大統領の権限が増し、民主主義が大きく前進したと言われていました。
しかし、歴史的にも独自の動きをするトルコ軍には実質的な文民統制が効いてないのではないかとの懸念も示されてきました。
8か月前に起こったロシア機の迎撃事件も、その表れだったと言えます。
しかし、中東情勢が非常に緊迫し、民主主義を脅かすISILやその他のイスラム過激派と激しく対峙する中で、トルコは欧米諸国や我々にとっても最も重要な友好国です。
なんとか、クーデターを鎮静化し、民主的政権が平時の統治体制を早急に取り戻せるように、日本政府もしっかりと情報を収集し、協力をしなければなりません。
(アンカラに住むトルコの知人(官僚)の情報では、現在の市内はだいぶ落ち着きを取り戻しているとのことです)