今日の午後、オバマ大統領が広島を訪問することを歓迎いたします。

ルース前駐日大使が、初めて米国大使として広島を訪問したのは6年前。
私が経営するレストランで会食した際に「大統領の訪問が実現したら素晴らしい」と話をしたことを、昨日のことのように覚えています。

オバマ大統領の訪問が決まった直後から、私は三つ申し上げてきました。
一つは、平和記念資料館に必ず行って頂きたい。
一つは、被爆者に会って頂きたい。
そしてもう一つは、大統領就任直後に約束した「核廃絶」を実現する為に、何か具体的な行動を始めて頂きたいと。

広島平和記念公園を訪れた「最初の米国大統領」として名を残すだけでは不十分なのです。

「核なき世界」への想いが本物であれば、核兵器禁止の法的枠組みに向けた国連決議を日本とともに共同提出するよう進められるはずだと思います(核廃絶を訴える日本が、それを現実的に進めるための決議に20年も棄権し続けていることは本当に残念でなりません)。

いずれにせよ、今回の訪問を、何か大きな一歩を踏み出すためのきっかけにして頂きたいと心から期待をしております。

(余談ですが、昨日の定例記者会見で私は「安倍総理は大統領に『はだしのゲン』を送って、読んでもらうべきだ」と発言しました。(以前のはだしのゲンに関するブログはこちら → http://ameblo.jp/koutamatsuda/entry-11596136570.html  )。その1時間後にネットで「ゲンの原作者・中沢啓治さんが生前にオバマ大統領宛に綴った手紙が発見された」(毎日新聞5月26日15時配信)との記事を読んで驚いたのですが、その手紙が大統領の手に届くよう、関係当局には最大限の努力をしてもらいたいと思います。)