国民生活センターによると、2010年度からの5年間で、「綿棒」や「耳かき」による怪我が178件、PIO-NET(全国消費生活情報ネットワーク・システム)や医療機関ネットワークに寄せられたそうです(報告が無いケースを考えると、実際はその何倍もあるでしょう)。
事故の原因は「耳の奥を突いた」「奥に入れ過ぎた」が最も多く、綿棒の綿の部分が外れて取れなくなってしまった例や、耳かきの棒の部分が折れてしまった例なども報告されています。
実は私も5、6歳の時にかくれんぼをしていて、ソファーの後ろに隠れながら綿棒で耳掃除を始めてしまい、忍び寄った弟に背後から脅かされて壁に激突し、鼓膜を破ってしまったという経験があります。
よって、その国民生活センターの報告を目にしたときは、痛みと出血の記憶が蘇ってゾッとしました。幸い手術を受けて穴もふさがりましたが、同様の事故では後遺症が残るケースもあるようです。
あの時、なぜ綿棒がソファーの背面と壁の間に転がっていたのか。なぜ、それを拾ってかくれんぼ中に耳掃除など始めてしまったのか。今となっては思い出すこともできませんが、子どもは考えずに不可解な行動をとるものです。
皆さんも、綿棒や耳かきはお子さんの手が届かないところに保管し、掃除の際には気を付ける等、取り扱いにはぜひ注意をして頂きたいと思います。