何気なくニュースランキングを見ていて

● 『自民、ネット投票で候補決定へ 来夏の参院比例区で数人』(朝日デジタル)

● 『安保法は違憲が旗印=岡田民主代表』(時事通信)

の二つが目に飛び込んできました。

まず自民のネット投票。来年の参院の公募をネットで行い、その応募者の略歴や街頭演説の姿をライブ中継し、視聴者などの投票によってトップ1人か2人を公認候補にするというもの。
確認したところ、記者会見では茂木選対委員長が「独自に考えた、世界初の試み」と発言していたそうです。

いやいや。
これは、私がみんなの党の広報委員長時代に発案して実現した「みんなの候補」です。その時も参院選が対象でした(2013)。

参考にご覧ください → コチラ

私は以前から、今の元気会のベースに繋がる「集合知=直接型民主制」の理念を温めていましたので(本当はみんなの党で実現したかったのですが…)、そのような企画を考えつきました。書類審査で勝ち残った6名の面接の様子、街頭演説、ディベートなどをネットで流し、それを見た視聴者に投票して頂いたのです。
(ニコニコ生放送で、ネット視聴者数が少ない日曜日の午前10時だったにも関わらず、4万人もの方に見て頂くことができました。)

もう一つは民主党。
岡田代表が「参院で過半数を取れば(自衛隊の海外派遣を)承認しないことができる。次の選挙で勝つことが大切」と熱弁をふるっているとの記事。

これも我々が発案して通した修正案を、「修正なんて意味が無い!」と批判していた民主党が最も都合よくパクッているという話です。
参考にご覧ください → コチラ

大が小の創った仕組みやアイデアを勝手に持ち出し、自分たちの実績としてアピールしたり流用したりすることは政治の世界だけでなく、ビジネスの世界でもよくあることです。

私が発案し、タリーズで使い始めた緑色のストロー(当時は日本に白色系のストローしかなく、色のついたストローは気持ち悪いとバッシングされました)も、数か月後には当時何百倍の規模だったスターバックスが真似をして、「緑は我々のテーマカラー」というPRを全店で繰り返すことにより、いつの間にかタリーズが真似をしたというイメージになってしまいました。

日本での「病院内店舗」も、「オフィスビルインタイプ店(客席がない店)」も、他業種との「コラボ店舗」も、すべて私が考えて創ったコンセプトですが、今となってはスタバやドトールの方が多いぐらいです。

結局、どんなに良いものをつくりあげても(特許や商標が取れるものは別にして)、大手がそれをパクッて、利益を得てしまうのが世の常なのです。

しかし、それでいじけていたら終わりです。
ギャーギャー騒いで相手に文句を言ったところで、結局は負け犬の遠吠えでしかありません。
それが嫌ならば、自分たちが成長して、発信力・発言力を高めていくしかないのです。

自分のアイデアを上司に取られたり、他社に取られたりして残念な思いをしている皆さん。
まわりに愚痴っても意味がありません。
全て前向きにとらえて、成長の糧にしていきましょう!