日曜の夜中、TVのチャンネルを回していて目に入った米国プロレス番組。
WWEの大人気レスラー、ジョン・セナが出ている試合だったのですが、思わず30分ほど観戦してしまいました。

実は先週あった二つのプロレス関連ニュースが頭に残っていたからです。

一つは、WWEの看板でもあるハルク・ホーガンが人種差別発言で解雇されたこと。
私が30年前に米国で見ていたWWE(元はWWF)では、人種差別的な発言は当たり前。猛々しいレスラーの一つの持ち味とも捉えられていました。

今回の件でWWEが出したコメントは「ハルク・ホーガンとの契約を破棄した。我々は従業員やレスラー、世界中のファンの多様性によって実証されている通り、あらゆる背景の人間を受け入れ、たたえようと努めている」というものでした。米国の差別撤廃への道が新たなステージを迎えている証として好意的に受け止めました。

もう一つはロディー・パイパーの突然死。
ロディーは80年代のプロレス界のスター。日本でアントニオ猪木さんやジャイアント馬場さんとも対戦をしています。数々の映画にも出演し、米国のプロレスラーのイメージを変えたと言っても過言ではない方でした。
そのロディーの相手役だったハルク(ロディーが悪役のヒールで、ハルクが善玉のベビーフェイスでした)が解雇された数日後に、就寝中、突然亡くなってしまったのです。

偶然が重なっただけでしょうが、やはり因縁めいたものを感じずにはいられません。

新しい時代が切り開かれる裏には、このように過去の栄光が静かに終わりを告げるものだと再認識しました。

また、許されない発言には、相手がスーパースターであろうが、大御所であろうが毅然とした態度を取るのがアメリカの良さ。

日本はどうでしょう。
「法的安定性は関係ない」という発言は政権のおごりと磯崎さんの考えが現れてしまったものではないでしょうか。 だとしたら、首相補佐官どころか国会議員としての資格もないと思います。その発言を管理者である 安倍総理はどの程度真剣に捉え、どのよう な責任を取るのでしょうか。