昨日の深夜、久々に「朝まで生テレビ」に出演しました。

今回の朝生は「激論!若手政治家が日本を変える?!」をテーマに、当選1~2回の若手議員と論客がこれからの日本について意見をぶつけ合うというものです。
田原総一朗さん、猪瀬直樹(前東京都知事)、荻上チキ(評論家)、荻原博子(経済ジャーナリスト)、杉村太蔵(タレント)らのパネリストと、国会議員の真剣討論を楽しみにしていました。

私がオファーを受けたときに聞いた、政治家パネリストの予定者は12名。当然、その中には自民(3~4名)、公明(1~2名)も含まれていました。
しかし、昨夜、スタジオに行ってみると、民主の小西洋之・宮崎岳志・安井美沙子、維新の川田龍平・重徳和彦、共産の宮本徹、そして元気の私、計7名しかいなかったのです。

勿論自民党にも最初にオファーをだし、当初3人からの承諾が得られていたとのことです。しかし、数日前から「地元の予定が入ってしまい・・・」と断りが入り始め、最後の一人に至っては番組直前(20時頃)に「体調が悪くなって病院に行くので深夜の番組には出られない」とドタキャンされたとのこと。

また、公明党も「自民党が出ないのなら・・・」という理由で直前まで広報室が預かっていたものを、急遽キャンセルしてきたそうです。

24日に開かれた自民党若手議員の「文化芸術懇話会」での「マスコミを懲らしめる」発言問題の余波だろうと思いますが、
正しく今の自民党のスタンスを表している出来事だと思います。

都合が悪くなれば、正面からの議論から逃げ、後は国民が忘れてくれるのを待つ。最後はどうせ数で押し切れるという驕りがあるのです。

先日、決算委員会で安倍総理に「戦後70年の大転換だからこそ、堂々と議論してもらいたい。都合が悪いから「憲法審査会」を開くのは止めるという考え方はおかしい」と指摘したばかりですが、更にその傾向が強まってきているのが分かります。

ただ、自公の議員が出てきても、集団的自衛権や審議中の法案についてきちんとした説明ができたとは思えません(だからこそ自民党は出席しないよう圧力をかけたのでしょう)。強権的な執行部の党議拘束によって、与党の議員は投票行動を縛られています。これは見方を変えれば、個々の法案などについて自分の考えや言葉ではなく、党から与えられた結論と理由を表面的に答えられるようにしておけばよいということです。
野党議員だけでなく田原さんや気鋭の論客が参加する討論会に出席して渡り合えるだけの人物もいないのではないでしょうか。

番組の中でも言いましたが、安保法案は我が国の外交防衛政策の根本を変えるものですので、国会議員一人一人が「何が国民のためになるか」「何が国の未来にとってプラスとなるか」を自分の頭で考え良心に従って投票すべき。そのために、全党において党議拘束を解除するのがあるべき姿です。

政府・与党は、いいかげん国民と向き合わなくてはなりません。審議時間を稼ぐためだけの身のない答弁はやめ、国民に納得してもらえるまで、徹底的に議論を尽くす必要があります。

話し合いの場から敵前逃亡するような政党が政権を担っているとは、情けない限りです。