昨日、副支部長を務めさせていただいている裏千家淡交会東京第一東支部の総会が行われました。
昨年度の活動と運営の報告、そして、本年度の目標発表など、会社でいう株主総会のようなものです。
茶道を今日まで継承し、日本が誇る文化となったのは、千家の大宗匠や家元の存在はもちろんですが、こうして各支部の皆さん方が支えてくださっているおかげなのだと改めて思います。


大宗匠は、茶道にとって一番大切なのは心だとおっしゃられます。
「菓子はいつ、どうやって食べるの?」「茶わんを回すのはどうして?」など、 お茶の作法には疑問がいっぱいで、敷居が高いと感じる方が多いと思います。


実は、お互いを思いやる気持ちが作法なのです。亭主(ホスト)のもてなしの心と客(ゲスト)の感謝の心を形に表したものなのです。


例えば、茶碗を回すのは亭主が「絵柄を楽しめるように」と正面を向けてお茶を出してくださる礼に対し、客は「茶わんを大切に」と謙虚な気持ちで正面を避けていただくからです(他に神仏に差し上げるときに正面にするのでご遠慮するという意味もあります)。そう考えれば、少し楽な気持ちでいただけますよね。


国会にいると、私利私欲や権力闘争に必死な人ばかりで、本当に国民に心を向けているのだろうか?と疑問に思ってしまいます。そんな中でもこうして茶道に出会い、互いを思いやれる同門の仲間たちと過ごせる時間はかけがえのないものです。心が洗われ、穏やかになる一方で、背筋が伸び、自身の振る舞いを省みる瞬間でもあります。
身の引き締まる思いを初心にかえて議員としての使命を全うしていきたいと思います。






「裏千家のことばの唱和」






「ご挨拶」