昨日、斎藤りえ さんの区政挑戦決起会が開催されました。


その中で、「区議会議員の4つの主な仕事」について言及があり、①区議会への参加、②区民からの陳情の受付、③有権者への活動報告・情報発信、④視察・行事参加が挙げられました。


②から④ではインターネットを活用したり、名刺の裏に質問を書く欄を作ったり、筆談用のメモや電子ツールを持ち歩いたりと、様々な形で区民の皆さんとコミュニケーションを取る方法を提示してくれました。


そして、①については、技術の進歩により可能となった「音声認識・読み上げシステム」(あのソフトバンクのロボットPepper君と同じシステムです)を使って、質疑応答ができると説明してくれました。つまり、区議会がそれを承認さえしてくれれば、聴覚障がい者も何の問題も無く議論に参加をすることが出来るようになるのです。


もし、それを承認しないということであれば、区議会の「質問・答弁は口頭で行われたものを議事録として残す」というルールを変えてもらうしかありません。書面でやりとしをした質問や答弁も議事録として残すようにすれば良いのです。


どちらにせよ、やる気さえあれば幾らでも聴覚障がい者に参加してもらう方法はあります。それを実現しなかったとしたら、怠慢とマイノリティー排除の論理でしかありません。


先月も、兵庫の県議会議員が聴覚障害を持つ傍聴者もいたことから手話で自己紹介をしたところ、「議会の品位に反する行為」として議会事務局から注意をされたそうです。
同議会では「手話言語法」の制定を国に求める意見書を採択しています。それにもかかわらずこのようなことが起きてしまいました。残念ながら、まだまだ障がい者に対する理解が進んでいない、意見書や決議はポーズでしかないことを如実に表しています。


私は1年目の時に、本会議場にiPhoneを持ち込んで討論の時間を計ろうとしました。NHKの放送が入るため、1秒たりとも時間オーバーをしてはいけないと聞いていたからです。ところが、その行為が議院運営委員会で問題にされました。時間を図るために腕時計や懐中時計は持ち込んでも良いが、電子機器のタイマーは許されていないとの理屈です。
そして、当時の議運理事から「二度と勝手なことはしないように」と厳しく注意されました。
参議院ではいまだに委員会にパソコンを持ち込んだり、資料にパワーポイントを使ったりすることは許されていません。私が議運の理事になった時は、そのように現代にはそぐわないルールを変えようと思い、手始めにストールを禁止している参議院規則の運用を変えようとしましたが、ブロックされてしまいました。(例の松島大臣vsアントニオ猪木の発端となった話です


しかし、議員の一人が、「止むに止まれず」ということであれば、現実的に変えざるを得なくなります。有権者の意思によって議会に送りこまれた議員を活動させないとしたら憲法93条の趣旨等にも反することになります。


いずれにせよ、斎藤さんの区政へのチャレンジは改革のスタートを意味します。


自分は健常者だから関係ないと思っている人たちは間違っています。
誰でも年をとれば足は上がらなくなり、目は見えづらくなり、耳は聞こえにくくなり、若いころのように自由に動き回ることは出来なくなります。


そして、介護も社会保障のサポートも、同居する家族も減る中で、超高齢化社会がやってきます。
早急にバリアフリー、そして体の不自由な人をサポートするシステムを各自治体で構築する必要があるのです。


2020年には二度目のオリンピックがやってきます。その時までには、東京を、障がいを持つ方々にとって生活しやすい、最も先進的なコミュニティーに変貌させたいと思います!

(だからこそ、パラリンピックを先に開催するべきです! → 過去ブログをご参照ください







「口頭、文字、手話の三つを使ってスピーチをさせて頂きました」





「斎藤さんのプレゼンは、とても分かりやすかったです!右は音喜多都議」