長崎県代表の宮本エリアナさんが、今年のミス・ユニバース日本代表に選ばれました。
佐世保育ちで、日本人の母と米国人の父を持つ「ハーフ」とのこと。

彼女は受賞の言葉で「ハーフの私でいいのかな?と不安もありました」と本音を漏らしました。

気になって、ネット上の反応を検索してみましたが、やはり「ハーフって?あり得ない」「日本人じゃない」などと批判が多く見つかりました。

そもそも「ハーフ」という言葉(和製英語)に、私は違和感を覚え続けています(日本に帰国した30年前から)。
海外で “Are you a HALF?”などと聞いたら、全く意味が通じません。中には馬鹿にされていると思って怒り出す人もいるでしょう。

そもそも、日本人ほど「何人(じん)と何人の血が混ざっているのか?」と気にする人種はいません(お隣の国も比較的そうですが)。
同一性の高い民族だったからこそ日本に素晴らしい文化が根付いたのも事実ですが、それを理解しながら多様性を受け入れることが「当たり前」にならないと、いつまでたっても国際社会の中に溶け込めず、政策的な方向性も見誤り、衰退が続いてしまうことになりかねません。

宮本エリアナさんは、子供の頃、嫌な思いを多々したのではないかと容易に想像がついてしまう日本社会。それが「いいのかな?」に表れています。多様性が活力とブレイクスルーを生み出すことを証明するためにも、彼女には頑張って頂きたいと思います。