大塚家具のお家騒動報道が日増しに大きくなってきています。
3月27日の株主総会が終わればいったん収まるでしょうが、その後の両陣営の巻き返しが無くなるまで、何度も何度も再燃するでしょう。
「政治も経営もベースは同じ」が私の口癖ですが、マスコミに狙われるのも同じ。
「政策」や「経営戦略」の内容よりも、圧倒的に「政局」や「内紛(お家騒動)」「敵対的買収」などです。
みんなの党が解党するまでマスコミから逃れることが出来なかったように、大塚家具のこともここまで来ると、スッポンのように食い付いて放さないでしょう。
私は大塚家具の業績悪化がなぜ起こったかを解説するつもりはありません(ある程度の経験がある経営者なら誰でも成功の理由と衰退の理由が分かる筈です)。
但し、お父さん、娘さん。一つだけサジェスチョンを。
発言している通りに本気で「会社のため」とか「社員のため」と思っているなら、一刻も早く手打ちをし、株を売却(例えば同じ一定比率まで)して、しがらみの無い第三者の経営者に任せないと、会社は立ち直れなくなります。
私は自分の子孫に会社を継がせないという経営理念を持っていますが(機会の平等を是とする政治理念もそこと繋がっています)、相手を解任して自分が返り咲くようなことを繰り返すのは、結局自分のことしか考えていないことが消費者に見透かされてしまいます。
何十年とかけて築いたブランドイメージ。崩れるのは一瞬。
創業家の意地の張り合いと会社の存続。
どちらがより大切かは火を見るより明らかです。