昨夜、移動中に見たNHKクローズアップ現代。
残念ながら全部は見られませんでしたが、正しく、一昨年ドイツで学び、日本で提言してきた地産地消の木質バイオマスエネルギーが取り上げられていました。(ドイツの視察はこちら )
それから二年。日本はドイツから学ぶチャンスがあったにも関わらず、結局は変革するチャンスを逃してしまいました。
問題の根底にあるのは、日本の企業が自然や地域住民との共存を考えずに、自分たちの利益だけを考えて、無理な大規模施設を作ってしまうことにあります。
国の政策も、固定価格買取制度を見れば分かるように、小規模事業者(つまりベンチャー)を育成する気概が全くありません。
唯一の希望は、ドイツが様々な壁を乗り越えて、現在は多くの小規模エネルギー会社が繁栄していること。それによって地方で雇用が生まれ、売電などによる収入が増え、地域循環型経済が実現しています。それを日本はベンチマークすることが可能です。
しかし、既存の電力会社を優遇する今の意識のままでは難しいでしょう。電力自由化は、結局は法的分離にとどまります。これが送配電網を持っている会社に有利で、再生可能エネルギー等の電力ベンチャーが伸びない制度だというのは、最近の接続保留問題を見れば明らかです。日本はいつになったら一極集中や大規模化(原発が一番良い例)が成功の鍵だという神話から目を覚ますことが出来るのでしょうか。
本日の代表質問でもこの件について取り上げてみたいと思います。
*NHKで15:30から10分の予定です。是非ご覧ください!
*参議院インターネット審議中継 からはいつでもご覧になれます。
(こちらから、2月18日 本会議/発言者松田公太をお選びください)