夜のアポが無くなり、急きょ観てきました「ベイマックス(BIG HERO 6)」(公開日だったのですね)。









ネタバレするようなことは書きませんが、とても面白かったです。
舞台となっている「サンフランソウキョウ」は地形がサンフランシスコ(SF)で、建物・文化が東京のような街。
私は小学生の頃からSFを知っていますが、昔から日本文化が浸透していたので、本当にこのような街が存在するような錯覚に陥ってしまいます。
日本人なら誰でも知っている建造物が違うものになっていたり、日本語の看板がリアルに描かれていたり…眺めているだけでも十分に楽しめます。
(Pier39フィッシャーマンズ・ワーフの看板は、かに道楽の蟹とフュージョンされていましたw)


今までの米国メジャー作品と最も違うのは、主役の二人が浜田兄弟(兄:タダシ、弟:ヒロ)という、日本人であること。
アニメとはいえ、30年前なら日本人が主人公になることなど考えられませんでした。
例えば、私が米国在住の時に放映されていたガッチャマン(Battle of the Planets)はケン、ジョー、ジュン…ではなくMark、Jason、Princess…でしたし、宇宙戦艦ヤマト(Star Blazers)の沖田艦長、古代進、森雪は…Avatar、Derek、Novaでした。


米国の中で、やっと日本人が普通に受け入れられ始めたことを示している証だと思います。


そして、最後のエンディングロールの時も食事の絵がラーメン、弁当(重箱?)、ハンバーガーでした。
私が中学生のころアメリカ人の友人に無理やり日本食を食べさせたり(気持ち悪いと嫌がられましたが)、機動戦士ガンダムなど最新のアニメを同時通訳しながら見せたりして目指した「食や文化を通じて日本を好きになってもらう」という想いがいよいよ現実のものになってきたのです。
映画を観ながら、万感の思いに浸っていました。


しかし、まだまだ道半ば。
受け入れられるのはあくまでも最初のステップ。これからは「利他の心」「一期一会」「和敬清寂」など、日本文化の深い精神部分を伝えることによって、更に世界にプラスを生じさせて行くことが大切なのです。
日本の素晴らしさを世界に広めたいと考えている皆さんと一緒に頑張りたいと思います!