昨日、臨時国会が開会しました。
広島の土砂崩れや御嶽山の噴火などの多発する自然災害の対策、年末に迫った消費税増税の決断、アメリカの中間選挙を控え交渉が停滞するTPP、なかなか進展しない北朝鮮の拉致調査、新たな脅威となったイスラム国などなど、国会で議論すべき課題は正に山積みです。しっかりと中身のある議論をしていきたいと考えています。



私は前国会から参議院の国会対策委員長という任にありますが、今回からは議院運営委員会(議運)の理事を兼務することになりました。議運理事会は、ざっくり言うと、与党と一定規模以上の野党の責任者が集まって、国会の日程を決めたり、本会議の議事等、様々なスケジューリングやルールを決めたりするところです。そのため、国会開催中は非常に多くの会議があります。



因みに、昨日の私の9時から5時のスケジュールは以下の通りでした:



09:15- 野党議運理事懇
09:30- 議運理事会1R
09:40- 議運委員会1R
09:40- みんなの党参議院議員総会・国対委員長報告
10:00- 参議院本会議1R
10:15- 沖縄北方特別委員会
10:20- 憲法審査会幹事会
10:25- 憲法審査会
10:40- 与野党国対委員長会談
11:05- 議運理事会2R
11:15- 議運理事会3R
11:20- 議運委員会2R
12:15- みんなの党両院議員懇談会
13:00- 国会開会式
14:30- 参議院本会議2R(総理の演説30分)
15:10- 議運理事会4R
16:30- 議運理事会5R
17:00- 散会
*Rはラウンドの略称で、当日何回目かを表します



かなりドタバタな様子がお分かり頂けると思います。本会議の2Rの後、議運の理事会(4R)まで時間が無いので、実際の交渉は本会議中に後ろの方で行われます(本当は総理の演説をじっくり聞きたいのですが…)。



なぜこれだけ初日からもめたか。
今回の最大の焦点は、自民党が提示してきた総理の演説に対する代表質問の日程の問題でした。
本来は、総理が本会議場で演説してから一日を空けて各党の代表者による質問に入るのですが、今年はG20やASEMがあるということで、一日空けられないという事を突然通告されたのです。
G20などの国際会議は1年前からスケジュールされている事です。
なぜ、それを分かっていながら9月29日を国会開催日にしたのか。今年の閉会期間は平成トップ5で、長い夏休みだったのですが、それであれば1週間ぐらい早く開催できたはずです。
質問する側は、総理の演説を直接聞いてから考えたいものです。
この日程ですと、総理の演説を聞く前に質問はあらかじめ準備し、「質問通告」する必要がでてしまうのです(過去、マスコミでも私がやり玉にあげられた質問通告の記事はコチラ )。



交渉が続いた結果、衆院・参院ともに「お詫び」として、各野党に5分ずつ質問時間を追加して頂くこととなって、話はまとまりました。
(ビジネスで言うと、ミスをしたので、オマケを付けるから勘弁して下さいという感覚でしょうかw)



話しがついて、ホッとしたのも束の間。
今度は5時半に予算委員会の方から連絡が入り、来週は日銀の政策決定会合があるため、黒田総裁や政府幹部のスケジュールが取れないという事実が発覚しました。消費税の問題を最重要課題の一つにしたいと思っている国会なのに、とんでもない話です。
初日から、様々な問題が発覚し、激論が交わされた国会調整。
まだまだ波乱が待ち構えていそうな臨時国会です。






「議院運営委員会だけが休憩、つまり続行中ということです」