47都道府県、最後の空白地だった鳥取県にタリーズコーヒーがオープンしたのが今年の4月30日。
昨日、スターバックスコーヒーも同県への出店を発表しました(来年オープン)。


なかなかスペシャルティコーヒーが出店されない県として話題を呼びましたが、両社の最終的な出店形態をみると、その開発戦略の違いと理念が浮かび上がってきます。


スタバはドライブスルーもある70席の大型店舗。お客様に「サードプレイス」として使って頂く、ゆったりとした空間を提供するのが目的です。


タリーズはシアトル生まれですが、日本育ちです。私が目指したのは「お客様との近さ」。ブランドビルディングのため銀座に出店した後は、日本初のオフィス内カウンター店舗(三井物産本社、ドイツ銀行本社、JPモルガン本社、日産本社、etc.)、ショールーム併設店舗、リテール併設店舗など、新しい出店形態を開発してきました(お金が無かったので、街中へ出店するための保証金が払えなかったという事情もあります(汗))。そして、利権などもあって無理だと言われていた病院への初出店も、東京大学病院を皮切りに、成功を収めることができました。


そして、いよいよ最後の空白地となった鳥取も、病院店(鳥取大学医学部附属内)としてのグランドオープンでした。


当時のビジネスモデルと理念が今もなお生きているのは嬉しいこと。
入院患者さんや、そのお見舞いに来るご家族。そして大変なお仕事をされている医療従事者の皆さんにとって、少しでも憩いの瞬間を提供できているとしたら何よりです。


鳥取の皆さんも、ぜひタリーズとスタバ、両方飲み比べて楽しんで頂ければと思います。