ベンチャーを立ち上げ、会社を順調に成長させているかのように見えていた私の元部下。
昨日、電話をもらい、株主から「方向性の違い」を理由に代表取締役を解任させられたとの報告を受けました。
聞いたところ、株式は約20%しか保有していなかったとのこと。


私も創業当初から最後に会社を売却するまで、タリーズの株は一貫して約20%しか所有していませんでした。「比率が少ない方が自分の経営者としての力量が試される」「有力な株主が多い方が早く成長できる」「ストックオプションを仲間に多く発行したい」などが理由でしたが、低い比率のため、多くの苦難も経験しました。今から考えると、青臭かったのかもしれません(笑)


残念なのは、その経験を元部下に伝えてあげる事が出来なかったこと。
どうもベンチャーマインドの高いアントレプレナーは、先輩に相談することをあまり考えないようです(私もそうでした)。


この年になって分かりますが、やはりアドバイスは大切です。
それを取り入れるかどうかは自分で最後に判断すれば良いので、それまでは少なくとも信頼できる2、3人から話しを聞くべきでしょう。


その元部下には根性がありますので、間違いなくまた起業をして成功させてくれると思います。


諦めるまでは、全て経験であり、失敗ではないのですから!