昨日の午後5時ごろ、岩手県でAKBが行っていた握手会の最中、メンバー2人とスタッフがノコギリで切り付けられるという事件が起こりました。
被害に遭われたメンバーとスタッフが一日も早く完治され、仕事に復帰できるようお見舞い申し上げます。
また、他のメンバーも含め、メンタルケアを早期に実施し、PTSDの予防などに向けた対策をとってほしいと思います。
私はAKBの初ライブに招待され、秋葉原のAKB48劇場で観たことがあります。
その時の第一印象が「近い」でした。
会いに行けるアイドルというコンセプトで新グループを立ち上げると秋元康さんや経営陣から聞いていましたので想像はしていましたが、「ここまで近いのか。アイドル好きのオタクの中には思い込みの強い人もいそうだけど、怖くないのかな?」と思ったことを鮮明に覚えています。
AKBが出るまでのアイドルは、マスメディアを通した「画面の向こうの高嶺の花」的な存在でした。
それを根底から変えてくれたのがAKB。
以来、ファン参加型のビジネスモデルが確立されました。
反面、「会える」イベントに参加できる権利は、CDを購入するなど、誰にでも与えられる方法を取っていたにも関わらず、セキュリティーが大変甘かったのも事実だと思います。
海外のコンサートなど、不特定多数が参加出来るイベントで、鞄の中身をチェックしていないなど聞いたことがありません。
根本にあるのは売り上げを少しでも多く伸ばす為の時間節約。そして、持ち物検査の警備費用の削減だったのではないかと推測されても仕方がありません。
原発、メーカー、金融・・・最近トラブルを起こしたどのビジネスにも共通して言える事ですが、リスクマネージメントを怠ると、必ずその何倍もの損失を被る事になってしまいます。
日本で生まれ、世界にも発信してもらいたい「会いに行けるアイドル」というコンセプト。
今回を機に、セキュリティー対策を万全にして、今後も継続できるように頑張って頂きたいと思います。