「野国」とは国会用語で「野党国会対策委員長会議」のことです。


今の巨大与党に対抗するために、どのように野党が連携して国会対策を進めて行くかは大変重要な戦略・戦術となります。



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「会議前の和やかな瞬間」



私が参院国対委員長の任を受けてから、初めての野国が昨日ありました。


テーマは、最近の「与党のたるみにどう対処するか」について。


あまりニュースにはなっていませんが、今月に入ってからも①労働者派遣法と②今週水曜日の医療介護推進法で、考えられないミスが 続出しています(それ意外にも多々ありますが、今日はこの2点だけ説明します)。


①は罰則規定での間違いです。国会に提出された条文が、本来は「1年以下の懲役」とすべきところを、「1年以上の懲役」としてしまっていたのです。
「下」と「上」という1文字だけと思われるかもしれませんが、1年以上の懲役となれば、その違反だけで最長20年の懲役、他にも犯罪をしていれば、最長で30年までの懲役を科すことが可能になる重大なミスです。


②は、国会への説明資料の間違いです。昨年国会に提出された別の法案の資料の原稿をコピペして使いまわしたところ、文章の一部が削除されずに残ってしまっていました。そのため、国会議員にあらかじめ配布されていた資料が意味不明な文章となり、また大臣が国会で行った説明とも食い違いが起きてしまったのです。
国会での説明は審議のスタートとなる基本的な資料ですので、十分にチェックして誤りの無いようにするのが当然ですし、私たちも正しい説明を受けないと審議できるわけがありません。


このたるみは与党が巨大であり、緊張感を抱いていないことに根本的な原因があるのです。


我々野党が毅然とした態度で挑まないと、このたるんだ状況は改善されず、それが蓄積し、以前の「消えた年金問 題」のような取り返しのつかないミスにも繋がりかねません。


今後も、野党は連携できるところは連携し、国会運営においても厳しいチェック機能を果たしていきたいと思います。