ナイジェリアの女子生徒が270人以上も拉致されたというニュースが先週、日本でも取り上げられていました。



その前の週、私は台湾にいたのですが、ホテルで見るニュースチャンネルは殆ど同事件がトップで、かなりの時間を割いていました。



子どもの頃から違和感を覚えていたのは、日本のTVが海外の事故などを取り上げた際に、必ず「尚、日本人の乗客はいませんでした」「日本人は当時、だれもホテルに宿泊していませんでした」と発表し、それに対してコメンテーターなどが「良かったですねー」と加える一言。その気持ちはよく分かりますが、死傷者が何百人もいるような状況で「良かったですね」は無いと思っていました(最近は、さすがにそのようなコメントは減ったようですが)。



先進国の中で、最も海外で起きている事に関心が無いのが日本人だと思います。
全てのチャンネルでニュースを放送する珍しい国ですが、国際問題に関しては取り上げる割合が最も低いのではないでしょうか。



ナイジェリアの事件も、各国ニュースでは4月から頻繁に取り上げ、国際的な世論形成を図ってきました。日本は1か月遅れで、世界中の声が大きくなった段階でやっと取り上げるといった状況です。
これでは国際社会でリーダーシップは取れませんし、日本に海外から人や企業を呼び込むことも出来ません。



我々ひとり一人が世界各国で起こっている問題に関心を持ち、目を向けていくよう成長していかねばならないのです。