次に視察したのは国内最大級のバイオガスプラントがあるサンエイ牧場。


1日で成牛1400頭(約100トン)の糞尿を処理し、最大発電力は6000キロワット以上になります。


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「原料(=糞尿)。ブクブクしているので少しグロテスクですが、匂いはそれほどありません」


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「エンジンと発電機」



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「糞尿までエネルギーになったり、肥料になったり、働きモノの牛たち」



サンエイは3つの牧場が共同で設立し、ガスプラントも補助金なし(約4億円)でつくられました。
鹿追町のプラントのように売電で利益を得て、肥料も生産できています。特筆すべきは嫌気性の微生物分解で匂いが少なく、周辺住民や観光客にとっても優しいということです。


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もう一か所、小型のプラントを見た後は、来日中のドイツ・2G社の社長とバイオマスの可能性についてミーティングを持ちました。


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「2G社製のエンジン・発電機」


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「意見交換」


今回の視察を通じて感じた酪農産業の新たな可能性。ドイツをベンチマークし、既に素晴らしいものが民間の努力で出来上がりつつあります。
政治家が決断し、多種多様な再生可能エネルギーを推進する基本計画に日本が転換すれば、世界でトップの座を狙える可能性があると強く感じました。