昨日の経済産業委員会は
① クールジャパン機構
② 原発国有化スキーム(案)


の2点について質問をさせて頂きました。
質問提出は先週の金曜日なので、まさか藤巻さんが亡くなられるとは思っていない中で、私はクールジャパン質疑の準備をしていました。
(宜しければ参議院インターネット中継 でご覧ください。3月17日/経産委員会/発言者:松田公太をお選びください。)


クールジャパン機構(株式会社海外需要開拓支援機構)はファンドとして昨年11月に設立されましたが、4か月経ってもまだ投資実績ゼロという状況。
案件の件数や内容を聞いても「手元に数字が無いので教えられない(質問通告時に電話でヒアリングしているので、言い訳でしかありません)」「ファンドの委員会が決める事なので、個々の案件の内容は把握していない」など、とても真剣にやっているとは思えない答弁が続きました。それなのに、税金を追加で300億円投入し、合計800億円も財投出資しようとしているのです。
経産省はこの3年間に「復興特会」で約4300億円もの予算を得ているので、数百億円単位には麻痺をしているのではないかと心配になります。



同テーマの質問の最後に一言だけ付け加えました:



「一昨日、藤巻幸夫議員がお亡くなりになりました。本委員会でも質問に立たれた事がありますので、黙とうを捧げたいと思ったのですが、難しいという事でしたので、この場をお借りしてご冥福をお祈りしたいと思います。

藤巻さんは、クールジャパン…藤巻さんの言葉では「クリエイティブジャパン」また、私と一緒に議論し「ウォーム・ジャパンだよね」とも言って下さっていましたが、独自の視点から考え、推進するために全力を尽くされていました。彼ほどに、全国を自分の足で回り、日本の良いものを発掘、紹介するために活動された方はいないと思います。

藤巻さんは今のような「官主導」、「大企業優遇」の方法ではなく、地域から、中小企業から発信するボトムアップ型の方策を常に模索されていました。



是非、そのことを大臣・政府にも忘れずにいただき、本当に「日本文化」を発信するためのクールジャパン政策を考え、実行していただきたいと思います。私も引き続き、色々と提案させて頂く所存です」


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昨日は朝から、「13時に始まる委員会の冒頭に30秒でも黙とうを捧げられないか」と関係各所に提案をしたのですが、慣例にないという事で実現できませんでした。確かに、各委員会で個別に「やる・やらない」を決めたら、「○委員会ではやったけど、△委員会ではやらなかった」など、格差が生じるとの理屈は分かりますが、私はもっと臨機応変に対応しても良いのではないかと思います。



こんな国会の有様を見て、「ざけんなよ!」って藤巻さんの声が天国から聞こえてきそうです。