2日連続オリンピックに関する話で恐縮ですが、真央ちゃんの演技には心から感動してしまいました。
あれだけショートプログラムで失敗し、「何も分からない」状態になっていたら、次の日はリンクに立つのも嫌だったと思います。
その恐怖を乗り越えて、成功させた8回(6種類)のジャンプ。
自己最高の142.71点をたたき出し、16位から6位へ順位を上げることも出来ました。





その勇気に、精神力に、諦めない心に、本当に感謝したいです。
あらためて、メダルより輝くものがある事を学ばせてもらいました。





反面、東京五輪パラリンピック組織委員会・森会長の心無い発言には残念だとしか言いようがありません。





『なんとか頑張ってくれと思って皆見ておられたんだろうと思いますが、見事にひっくり返っちゃいましたね。あの子、大事なときには必ず転ぶんですよね。なんでなんだろうなと。』





全文を読むと、最後の方にフォローはしているようですし、日本スケート連盟に対する批判としているような部分もありますが、やはり真央ちゃんに関する冒頭のこのコメントは本音が出てしまっているのだと思います。





更に問題なのはリード兄弟とパラリンピックに関するコメント。
『僕もソチ行って、開会式の翌日に団体戦がありましてね、あれはね、出なきゃよかったんですよ日本は。あれは色んな種目があって、それを団体戦で。特にペアでやるアイスダンスっていうんですかね。あれ日本にできる人はいないんですね。あのご兄弟は、アメリカに住んでおられるんだと思います確か。ハーフ。お母さんが日本人で、お父さんがアメリカ人なのかな。そのご兄弟がやっておられるから、まだオリンピックに出るだけの力量ではなかったんだということですが、日本にはいないもんですから、あの方を日本に帰化させて日本の選手団で出して、点数が全然とれなかった。』
『またこれ3月に入りますと、パラリンピックがあります。このほうも行けという命令なんです。オリンピックだけ行ってますと、組織委員会の会長は健常者の競技だけ行ってて、障害者のほうをおろそかにしてるんだと。こういう風に言われるといけませんので。ソチへまた行けと言うんですね。今また、その日程組んでおるんですけど、「ああ、また27時間以上も時間かけて行くのかな」と思うと、ほんとに暗いですね。』






言葉は言霊。
ソチで行われた記者会見の「英語は敵国語」発言もそうでしたが、やはり国際舞台に立たせるには問題が多すぎますし、全てに対する思い入れの無さが表れています。





以前から感じていた事ですが、日本ではこのスポーツと平和の祭典がお偉いさんたちが主役の祭典になってしまっているような気がします。
オリンピアンよりも自分たちが上だと思っているから、旅客機にはファーストやビジネスを使い、選手にはエコノミー。ホテルもスイートルームは当たり前だという感覚になってしまうのでしょう。





そもそも、都知事不在で決まってしまった会長職。
会長を選出する評議委員会はJOC2名・副都知事2名という構成ですから、本来であれば新しい都知事の意向が反映されるべきなのです。
JOCは元々民間人から選出しようとしていましたので、今回の件で、副都知事の2票を束ねる舛添さんの動きに注目したいと思います。
東京のことを本気で考えているなら。公約通り「世界で一番のオリンピック」にしたいと思っているなら。選手を第一に考えているなら。具体的なアクションが必要になる側面がやってくるはずです。